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母は、レビー小体型認知症を発症しています。
短期記憶はほぼ失われています。
ですから「○○覚えている?」とか聞くことはありません。
聞かれた母は困るでしょうから。
記憶というのは、不思議なものですね。
日々それを感じています。
私は、二日に一度、病院を訪問しています。
いつの頃からか、面接時のルーティンが決まってきました。
以下手順です。
1.肩と頭のマッサージ
2.足首、ふくらはぎなどのマッサージ(ニベアを使います)
手順を決まっていると、母はそれを覚えており、足を上げて、靴と靴下を自ら脱ごうとします。
健康状態もチェックできます。足の状態も日々違います。
ここまでで20分です。
爪が伸びていればカットします。
3.プリンを出して、二人で食べます。
オハヨー牛乳の焼きプリンです。
ジェスチャーで「お前が先に食べなさい」と手で伝えます。
一緒に食べます。
母のお気に入りで、この半年同じプリンです。
おいしそうに食べます。
そして、「奥さん元気にしている?」と聞きます。
「元気にしているよ」というと安心します。
母はこの段取りが体にしみ込んでいるようです。
この後は、椅子を片付けてトイレに行きます。
母がトイレの中に入るのを見て、帰ります。
母は寂しがりますが、納得してくれます。
混乱することはありません。
ルーティンや手順が決まっていることが
心の中に混乱を起こさせないことにつながっているのだと思います。
それでも、日によっては、思いつめたり、怒ったりと変化があります。
致し方ないことだと思います。