岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

五輪開催に価値があった時代は終わった。残念ながら。

2008-08-10 09:47:46 | 世界のなかま
7月に行われたサミットをみて、「サミット」賞味期限切れました!
とまとめたけれど、五輪も同様だと思わざるをえない。
五輪を国威掲揚の場にすればするほど、国威失墜の場にしようとする力が働く。
中国のような大国では、問題が噴出しやすい。
当然である。一つの国として治めること自体が矛盾なのである。

one chinaは、国家にとって至上命令だが、それはとても困難な命令なのだ。
いきおい強権が必要になる。強権は反発を生む。五輪の場は政治と密接につながる。
平和の祭典はすでに絵にかいた餅である。

そのうえ、五輪開催時期を狙った国際紛争まで起こす国がでる。
関係国の首脳が北京に集結しながら、なにもしようとしない。
ブッシュ家など観光旅行気分だ。

北京五輪の効用があるとすれば、五輪時代が終わったことの壮大な検証を
巨大な費用と手間をかけて行ったことだ。

「五輪の必要性についての結論が出た大会」になった。


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