岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

岩手県大槌町の現状を聴く。

2011-09-17 21:01:10 | ボランティアとアムダ
9月17日、岡山県立大学大学院「災害医療援助特論」公開講座を聴講しました。

講師の元持幸子氏は、大槌町の出身、AMDAの現地スタッフとして、震災発生直後から郷土の復興のために尽力されています。震災半年後の現状と課題を住民の一人としてお話していただきました。

3月11日の街を写した画像と、避難所に使われた学校の体育館の画像。
そして、きれいに片づけられた体育館。
みなさん、どこへ。
仮設住宅の写真が映し出されます。
遠く離れた田んぼのなかに立っています。

元持さんは、参加者に尋ねます。
「復興とはなんでしょうか?」
「考えてください。そして教えてください。」

大震災直後は、
○命を助ける
○安全を確保する
でした。
その後は
○健康を維持する
○暮らしを営む

大槌町に、FBKができました。AKBとは似ていないかもしれません。
家族を失った5人の吉里吉里の女性が始めました。
FBKとは、「復興弁当吉里吉里レディス」だそうです。

FBKの方は5時に集まってお弁当をつくりはじめます。

○必要とされる
○仲間ができる
○仕事の責任がある
○楽しい

立ち上がれ ど真ん中 おおつち

漁業を営んでいた5人の男性チームです。
市場から今が旬の「さんま」を出荷しているそうです。
加工設備が壊れてしまったので、新鮮なまま車で全国に送っているそうです。
(私も最近岩手で水揚げ後、直送されたさんまをいただきました。今まで食べたことのない旨さでした!)

住民は変化しています。
緊急対応→復旧活動→復興へ

生活は衣食住から、仕事、学業、進学へと。
自分たちで発信する力が必要だと思います。

これから
○くらしの再編集
○新たな価値の創造


おわりに
3.11以前の街の風景がおぼろになってきました。これではいけないと話されます。

かつての美しい大槌の街の写真が映し出されました。



ありがとうございました。


※勝手な要約になってしまいました。
この後、2名の講師の方が話されました。
私は時間の都合で聞くことができませんでした。
残念でした。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (gaahaa)
2011-09-20 23:49:02
先日コメントにて、この記事を教えていただきました。講演の様子が、とてもよく伝わってきました。吉里吉里からも岡山に行かれる方がいるとのことで、なんだか不思議な感じがしますね。ありがとうございました!
返信する