岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『ショーシャンクの空に』 小泉純一郎も愛した映画。

2011-09-16 20:21:11 | 映画・DVD 


小泉さんはこの映画から何を学んだのだろう。
それはともかくすばらしい映画であることは間違いない。

1994年アメリカ映画。フランク・タラボン監督作品。

時代は1940年代から60年代のアメリカの刑務所。
終身刑の受刑者を収容する。
劣悪な環境は所長をはじめ看守たちの暴力。受刑者仲間のリンチ。
命も危ない状況。

主人公のアンディは妻と間男を射殺した罪で終身刑を受けている。
しかし、本人は無罪を訴えている。
確かに真犯人は別にいた。
しかし、誰も話を聞いてくれない。
絶望的な日々を過ごす内に19年が経過する。

彼にはレッドという名の心を許した仲間ができる。
黒人のモーガン・フリーマンが演じる。
本当にすばらしい演技だ。

この映画の中にいくつもの小さな物語が挿入されている。
20世紀初頭から50年間刑務所の中で生活した男が仮出所を許された。
受刑者は初め刑務所の壁を憎悪するが、時間が経過するに従いこの壁を頼るようになるという。
仮出所した男は半世紀ぶりに街で過ごす。
生活に馴染めない。就職先のスーパーでは店長からの叱責。
やがて、思いつめて首を吊る。
考えられることだ。

さて、主人公のアンディは、元銀行マンとしての能力を生かし、職員の税申告をサポートするようになる。
ついに所長の悪銭のロンダリングまで任されてしまう。

この所長は冷酷無比の男で、刑務所の全権を握っている。
懲罰房への収監が最も重い罰だが、世話になっているはずのアンディを2カ月も入れてしまう。
この懲罰房の日々は本当につらい。
落ち込んでしまったアンディは、ついに脱獄を決意する。

この先は書いてはいけませんね。

公開時にはたいして客が入らなかったという。
ところが1年後にレンタルが始まると人気急上昇。
小泉氏まで観るようになった。

レンタル業界が映画業界を助けている構図です。


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