小泉さんはこの映画から何を学んだのだろう。
それはともかくすばらしい映画であることは間違いない。
1994年アメリカ映画。フランク・タラボン監督作品。
時代は1940年代から60年代のアメリカの刑務所。
終身刑の受刑者を収容する。
劣悪な環境は所長をはじめ看守たちの暴力。受刑者仲間のリンチ。
命も危ない状況。
主人公のアンディは妻と間男を射殺した罪で終身刑を受けている。
しかし、本人は無罪を訴えている。
確かに真犯人は別にいた。
しかし、誰も話を聞いてくれない。
絶望的な日々を過ごす内に19年が経過する。
彼にはレッドという名の心を許した仲間ができる。
黒人のモーガン・フリーマンが演じる。
本当にすばらしい演技だ。
この映画の中にいくつもの小さな物語が挿入されている。
20世紀初頭から50年間刑務所の中で生活した男が仮出所を許された。
受刑者は初め刑務所の壁を憎悪するが、時間が経過するに従いこの壁を頼るようになるという。
仮出所した男は半世紀ぶりに街で過ごす。
生活に馴染めない。就職先のスーパーでは店長からの叱責。
やがて、思いつめて首を吊る。
考えられることだ。
さて、主人公のアンディは、元銀行マンとしての能力を生かし、職員の税申告をサポートするようになる。
ついに所長の悪銭のロンダリングまで任されてしまう。
この所長は冷酷無比の男で、刑務所の全権を握っている。
懲罰房への収監が最も重い罰だが、世話になっているはずのアンディを2カ月も入れてしまう。
この懲罰房の日々は本当につらい。
落ち込んでしまったアンディは、ついに脱獄を決意する。
この先は書いてはいけませんね。
公開時にはたいして客が入らなかったという。
ところが1年後にレンタルが始まると人気急上昇。
小泉氏まで観るようになった。
レンタル業界が映画業界を助けている構図です。