岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

【速度超過】同僚運転士の証言。

2005-05-11 11:30:54 | JR西福知山線脱線転覆事故&安全
追求するべき点が明らかになった。

「調べや関係者の話などによると、宝塚~尼崎間で快速電車の
停車駅が平成十五年十二月に一駅増えたにもかかわらず、
所要時間の設定はほとんど変えられなかった。このため宝塚~
尼崎間のうち、現場カーブ手前の四・四キロは遅れを取り戻す
唯一の直線区間とされていた。

捜査本部は、同線の運転実態を調べるため、運転士の事情聴取を
進めたところ、複数が『百二十キロの制限速度を超えて遅れを
回復させた』『高速運転する絶好のポイント』『緩やかな下りで
速度超過にもなりやすい』と証言。速度超過による回復運転が
慣例化していた実態をつかんだ」
産経新聞の記事から。

運転士の考え方もまずいと思う。
事故ポイントを『高速運転する絶好のポイント』という判断は
間違っている。危険極まりない。

現場手前の4.4kmを利用して遅れを取り戻すということ自体が、
魔の回路なのだ。本当に危険なことをしていた。
これはダイヤ編成の失敗である。
これが、伊丹~尼崎間が7分(1997年当時)に設定していたなら、
100kmまでのスピードですんだのだが、
現ダイヤでは、回復運転してはいけない区間になっていたのだ。

この異常事態をJR西日本は把握できていたのか。
把握できていて何もしなかったのか。
どちらにしても、JR幹部の責任はとてつもなく大きい。

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