『龍馬伝』は長崎に舞台を移して、一気にヒートアップした。
士族とはいえ商人の血が流れる龍馬は、国際ビジネス都市長崎において、
その真価を発揮し始める。
まったく武士が目立たない長崎の街を闊歩していたのは内外の商人だった。
その商人に伍していくためには、国際的な知識や感覚。
卓越した先見性。そして、コネクション。
英知を集めた集団が必要だった。
このような特性が、亀山社中にあったか。
このドラマではあったことと表現される。
長州の英傑や薩摩の豪傑も、ここでは脇役。
英国人グラバーや名だたる長崎商人も影が薄い。
「まさかねー」と思ってしまうけれど、ドラマとしては今や最高潮。
このうねりがさらに大きく、続いていく。
今晩など、映画1本の3分の一程度の密度があった。
この1話を1週間程度で制作すると言うのもすごいことだと思う。
龍馬31歳。
大政奉還まで2年余り。
龍馬に立ち止まる時間はない。