岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

浅田訴訟第9回口頭弁論が岡山地裁で開かれました。

2015-03-25 16:48:46 | 「65歳で障がい者を差別するな」浅田訴訟
65歳で障がい者を差別するな!と訴える浅田訴訟も第9回の口頭弁論開かれました。
口頭弁論はだいたい2か月に一度のペースで開催されます。
9回ということは、18ヶ月=1年半の法廷審議ということになります。
浅田さんが65歳になる直前に問題が起こり、現在67歳です。
長い裁判です。
ただ、その間、65歳問題は大きく取り上げられ、国会でも議論されました。
厚労省は実態調査もしました。
この2月に調査結果が発表されました。
原告団も全国の政令都市などの行政の対応を調べました。
そのことで多くのことが明らかになりました。

岡山市の対応が全国でも最低レベルだということも分かりました。

私たち岡山県民は、岡山の社会福祉の歴史を誇りを持って語っていました。
先輩達の偉大な功績は、社会福祉の歴史に刻まれています。

それなのに、現在の岡山市の福祉部門はどうなったのでしょうか。
具体的なデータを前に暗然たる思いです。

例えば、浅田さんのような人権無視のケースが他の市町村で起こるでしょうか。
詳しい内容は、このカテゴリーの過去記事を見てください。

他の市町村は、65歳から介護保険法が自立支援法に優先することを杓子定規にとらえてはならないと理解しています。
唯一、岡山市は杓子定規に、機械的に判断しました。
今は多少、そのことを反省しているようですが、頑なさは相変わらずです。

国も、たびたび柔軟に対応しなさいと全国に連絡文章を送っています。
しかし、国が介護保険法自体に問題があるという立場をとることはありません。
この問題の根本は、介護保険法ができた時に65歳になれば自立支援法から介護保険法に支援の中心が移るとしたことです。
そのことが問題でした。
現場では当事者の方に接していますから、なんとか対応してきたというのが実態です。
もちろん、岡山市はその「なんとか対応」もしてこなかったのです。

浅田さんが命懸けで訴えたことで明らかに65歳問題の情勢は変わりました。
そのことは、何度も繰り返し訴えたいことです。

さて、新年度になります。裁判長が交代するそうです。
しかしながら浅田さんや原告団は、勝訴するまで、交代することができません。
頑張っていきましょう。








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