岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『栄西を生きる』ひろさちや著 いろいろ学ぶことが多い本です。

2024-06-10 11:21:59 | 

栄西について知っていることはとても少ないのですが、関心がありました。

京都では祇園近くにある建仁寺には栄西の碑があります。日本に茶を広めたとあります。

また、岡山県総社市にある吉備津神社の門前の平地には、栄西生誕の地とありました。

たまたまサイクリングをしていて見つけました。

父親が吉備津神社の神官だったそうです。

なぜ神社の子が臨済宗の祖になるのか不思議に思われますが、明治以前は神も仏も厳密に分けられていたようではないので十分ありうることだと思います。

この本は、まず栄西は人気がなかったという話から入ります。

それはおかしな話だと著者はいいます。

日本には十三宗があり臨済宗もその一つですが、開祖の栄西は大師号を与えられていない。

この大師号は天皇から与えられる号であり、下賜されていないのは人気がなかった。

その理由に、鎌倉幕府に接近し朝廷から疎ましく思われていたとも言われています。

このような展開になると時の権力者間の思惑ではないかと思ってしまいます。

では実際の栄西はどうだったのか。

この本で探っています。

著者は栄西に好意的です。

 

栄西について(wiki

お読みいただきありがとうございました。

 

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