後半は、徹底して一人の少年と担当教官をカメラが追っていく。
一言も聞き逃せない。
少年は付き合っていた少女が妊娠し、生まれた子どもを
殺してしまった。
入院して1年が経つにもかかわらず、「話さない」→
何を考えているのかわからないという状態が続いている。
両親が面接に来ても心を開かない。
子どもの2年目の命日に合わせて、単独処遇を1週間する
ことになった。
一人部屋に入って1週間にわたり、反省文と面接を繰り返し
自分自身と向かい合うことになる。
とにかく、1点に集中するのである。
教官は1日2時間の面接を積重ねていく。
少年は、教官の問いに答えながら自らの内面の深みに降りていく。
この場合、長尺版は少年が戸惑いながら言葉を探し、なんとか
答えようとする。時間の流れを丁寧に追う。
以下はメモから抜書きをしていきますが、少しリアルです。
教官:どうして殺そうと思ったの?
(2年間の歳月を得てこの会話が可能になった)
少年:現状が崩れるのがいやだった。
妊娠のことを親が知り、親戚が知ることで将来がなくなる
と思った。
教官:それが殺人に直結するの?
赤ん坊を抱いてどうだった?
少年:子どもを抱いたら....。重くはなかった...。
軽いことは軽かった。
教官:なぜ、殺せたの?
少年:自分にはできないと思っていた。
見ないように目をつぶってやった。
少年:正直、僕は自分で自分の感覚を疑っています。
家族が自分を恐ろしい存在と思っていろのではないか。
自分は、もし何かの時に同じようなことをやってしまう
かもしれない。
もともとそういう人間だったのか。
自分のことがよくわからない。
自分のことを違うと思う。
何か、「特殊」なのではないか。
単独処遇3日目:
少年:話すことは勇気がいった。
自分の本質が人に伝わるのが怖い。
自分が信用できない。
教官:なぜ半年後に出頭したの?
出頭しなければわからなかっただろ?
少年:子どものことを考えるようになった。
一人で暗いところにいるんだなと。
何かしてやりたいと思った。
最後に名前をつけてやることを思いついた。
教官:なにか変わった?
少年:変わった。父親っぽくなった。
お母さん、お父さんがどういう気持ちだろうか
実感できた。
教官:告白の勇気はどこから?
少年:いやだった。自分が汚くみえた。
教官:初めて決断したしたのは?
少年:子どもの存在だった。最初は謝るという感じ。
柔らかいといってはなんですが、そういう感じ。
会話はしないけどそこにあるような感じ。
どちらかといえば生きているという感じ。
いるんだと思えてくる。
見られていると感じる。
どこかからみている。
教官:気持ちは?
少年:怖くはない。悪いことができなくなる。
見えるとこにいる感じ。
単独処遇4日目
少年は自分自身の気持ちを素直に打ち明けた。
「自分はこれから生きていていいのだろうか?」
この日の面談を終えた教官は他の教官(教官2)に相談する。
そして、自殺の可能性があると判断し、行動に移る。
教官2は、作業場に少年を連れていき、少年の焼物を一緒に
眺める。(少年は、焼物に非凡な才能を見せていた)
教官2:この作品すごいよ。こんな物が創れる君は「特殊」だよ。
続く。
一言も聞き逃せない。
少年は付き合っていた少女が妊娠し、生まれた子どもを
殺してしまった。
入院して1年が経つにもかかわらず、「話さない」→
何を考えているのかわからないという状態が続いている。
両親が面接に来ても心を開かない。
子どもの2年目の命日に合わせて、単独処遇を1週間する
ことになった。
一人部屋に入って1週間にわたり、反省文と面接を繰り返し
自分自身と向かい合うことになる。
とにかく、1点に集中するのである。
教官は1日2時間の面接を積重ねていく。
少年は、教官の問いに答えながら自らの内面の深みに降りていく。
この場合、長尺版は少年が戸惑いながら言葉を探し、なんとか
答えようとする。時間の流れを丁寧に追う。
以下はメモから抜書きをしていきますが、少しリアルです。
教官:どうして殺そうと思ったの?
(2年間の歳月を得てこの会話が可能になった)
少年:現状が崩れるのがいやだった。
妊娠のことを親が知り、親戚が知ることで将来がなくなる
と思った。
教官:それが殺人に直結するの?
赤ん坊を抱いてどうだった?
少年:子どもを抱いたら....。重くはなかった...。
軽いことは軽かった。
教官:なぜ、殺せたの?
少年:自分にはできないと思っていた。
見ないように目をつぶってやった。
少年:正直、僕は自分で自分の感覚を疑っています。
家族が自分を恐ろしい存在と思っていろのではないか。
自分は、もし何かの時に同じようなことをやってしまう
かもしれない。
もともとそういう人間だったのか。
自分のことがよくわからない。
自分のことを違うと思う。
何か、「特殊」なのではないか。
単独処遇3日目:
少年:話すことは勇気がいった。
自分の本質が人に伝わるのが怖い。
自分が信用できない。
教官:なぜ半年後に出頭したの?
出頭しなければわからなかっただろ?
少年:子どものことを考えるようになった。
一人で暗いところにいるんだなと。
何かしてやりたいと思った。
最後に名前をつけてやることを思いついた。
教官:なにか変わった?
少年:変わった。父親っぽくなった。
お母さん、お父さんがどういう気持ちだろうか
実感できた。
教官:告白の勇気はどこから?
少年:いやだった。自分が汚くみえた。
教官:初めて決断したしたのは?
少年:子どもの存在だった。最初は謝るという感じ。
柔らかいといってはなんですが、そういう感じ。
会話はしないけどそこにあるような感じ。
どちらかといえば生きているという感じ。
いるんだと思えてくる。
見られていると感じる。
どこかからみている。
教官:気持ちは?
少年:怖くはない。悪いことができなくなる。
見えるとこにいる感じ。
単独処遇4日目
少年は自分自身の気持ちを素直に打ち明けた。
「自分はこれから生きていていいのだろうか?」
この日の面談を終えた教官は他の教官(教官2)に相談する。
そして、自殺の可能性があると判断し、行動に移る。
教官2は、作業場に少年を連れていき、少年の焼物を一緒に
眺める。(少年は、焼物に非凡な才能を見せていた)
教官2:この作品すごいよ。こんな物が創れる君は「特殊」だよ。
続く。