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岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

認知症の夫を見守る妻が入院せざるをえなくなったら。

2010-01-09 21:56:37 | 地域包括支援センター
週末は、このケースにかかわっていました。

実は我が家もよく似たケースです。
父親は新しい記憶の蓄積がありません。
古い記憶と今に生きています。
近い過去がないのです。
これでは一人では生活できません。

もちろん、支えや見守りがあれば生活はできます。
支援者(母親)は数時間の外出は可能ですが、一人で一晩を過ごすことも無理です。
ですから母親が入院するととたんに立ちいかなくなります。
最近もそのような事態になりかけました。
母親が転倒して肋骨にヒビが入りました。
打ちどころが悪ければ入院するところでした。

さて、週末の利用者さん(妻)は、腰痛がひどくなりベッドから起き上がれなくなりました。
ご本人は入院を希望されます。
認知症の夫は、要介護認定ですが、サービスの利用は拒否されています。
夫のケアマネさんと訪問介護とデイサービスを組み合せることを提案しましたが、
夫は一人で大丈夫と聞きません。

本人の話だけ聞くとなんとか一人暮らしができそうに思えるのですが、
現実は無理です(次の日に訪問すると私の顔さえ覚えていませんでした)。

選択肢にショートステイが上がります。
しかしすぐにショートが利用できるかどうか。
私自身の不安でもあります。

さて、この利用者さんの場合は、受診の結果、自宅で治療に当たることになりました。
これはこれで大変なことですが、夫の「見守りの目」にはなっていただくことはできそうです。
とりあえず在宅サービスのきめ細かい導入をすることになりました。

本当に他人事ではありません。

※岡山カソリック教会の建物前に置かれている馬小屋(キリスト生誕の夜)



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