2024年6月発行です。
NHK朝ドラ『虎と翼』人気に間に合いました。
ただ題名にある三淵嘉子さんが登場するのは260p中の137Pからです。
前半は1.原爆の素、ウランがどのようにアメリカの手に渡ったか 2.原爆計画と完成、投下まで。
3.米政権と米軍による原爆被害の報道管制、隠蔽、虚偽発言、そして正当化。
以上が詳しく書かれています。
後半に入って三淵嘉子さんの人生が語られます。『虎と翼』ですね。
特筆すべきは、「原爆裁判」判決文が70ページに渡って掲載されているのです。
もちろん三淵嘉子さんが書かれたかどうかは確かめようがありません。
裁判官3名の合議です。裁判長は別の方です。
裁判官はたびたび交替しくのが常ですが、三淵嘉子さんは8年にわたって担当しています。
このことから三淵嘉子さんが主たる判決文を書いているのではと推測されています。
この判決文について、
「原爆投下は国際法違反、東京地裁注目の判決」当時の毎日新聞等、各紙高く評価をしています。
判決後には「原子爆弾被爆者に対する特別措置法」が制定されています。
被団協は「被爆者援護施策や原水爆禁止運動が前進する大きな役割をになった」と評価しています。
重要な裁判だったのです。
ただし原告が求めた国家賠償は認められなかった。
知らない情報が山盛りです。米軍の隠蔽工作には今更ですが怒りしかありません。
三淵嘉子さんの人生については「男性中心社会の壁との戦い」と時代の変遷を思わざるを得ませんでした。
判決文について。これはぜひ読んでいただきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
ウクライナと中東に平和を!