12月17日の映画会で山本昌子さんのお話をお聞きして書籍『親が悪い、だけじゃない』を購入しました。
先に『臨床の砦』を読み始めていたのですが。この2冊を同時並行して読み続けることがなかなかでした。
本書は山本昌子さんがインタビューをした5名の虐待経験者のリアル・ボイスです。
一人一人にインタビューが60ページにおよびます。
幼少時からの虐待です。自我が確立する前から虐待の試練にさらされることがどのように心身に影響するかは読んでもらうしかありません。
目次を紹介します。
1.つながり続けてほしい ー琴海(24歳)
2.本当はお母さんに迎えにきてほしかった ー杏(19歳)
3.人生初の親子喧嘩は里親とだった。使えたい感謝の気持ち ー侑珠(24歳)
4.困る前に助け合える社会であればいい ー蓮(20歳)
5.親を庇う気持ちも、親を憎む気持ちも持っていていい ー凛(23歳)
そうですね。目次だけでは伝わらないですね。
ぜひ読んでいただきたいですね。
母親との関係、父親からの性被害の様子が語られます。
もちろん、学校や児相、一時避難所、自立準備ホーム、養護施設、シェアハウス、里親などでの体験も。
インタビューの受け答えにプラスしてゴシックの太字で解説文が入る。また注釈も入るので理解が進みます。
インタビューを受けた一人(3の侑珠さん)が、看護学校で受けた授業「虐待の話」は、
「何も分かっていない人が何かしゃべっている、何が伝わっているのだろう、この学生たちには、なにも伝わらないだろう」と話している
4人目の蓮さんまで読んでいます。
なかなか進まない。夜中に起きて読んだりしています。
虐待経験者の方々と話をした経験もありますが、彼ら、彼女らの心の中を知ることはできませんでした。
他者を理解することの困難さを思います。
ぜひお読みただきたいと思います。押し売りではありませんが。
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お読みいただききありがとうございました。
ウクライナと中東に平和を!