岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『青春を山にかけて』植村直己著 文春文庫

2025-02-03 12:35:12 | 

少しは断捨離をしなくては思っています。

なにしろ捨てられない性格なので、買うことを抑えることと使わないものは少しでも処分することです。

引っ越しが一番かもしれません。

古い本は捨てにくいですね。かなり処分しましたがまだまだです。

目標は、「一日1冊読んで処分しよう」です。お別れの儀式のようなものです。

そして、感想をブログに書いておくという結構手間な処分のしかたです。

『青春を山にかけて』植村直己著は、文庫本では1977年だけど、

単行本では1971年には発刊されていたように思います。

彼は1941年生まれですから30歳頃の本です。

兵庫県北部の彼の生家近くには冒険館があり私も行きました。

東京板橋にもあるようですね。初めて知りました。

再読してみて、この本は本当に素晴らしいと思いました。

直己さんの謙虚さに身を正されます。また何事にも全力集中する姿勢は読み直しても感動します。

無銭旅行でアメリカに渡り農場で働きお金を貯めて南米アマゾンをいかだ下り、

そして欧州でも働きながらお金を貯めてアルプスを登りヒマラヤを目指します。

ただ彼は単独の登山家のため途中からチームに入り実力を認められトップを任されます。

準備をしてきたチームの人々には申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

サポート隊として参加していくことで十分だと思ってもトップを任されてしまうのです。

登山隊としては登頂できるかどうかがすべてです。

最強の人にに任せるしかないのです。

それでも彼は登山隊の人に申し訳ないと単独行に向かいます。

とても謙虚な登山家です。日本人として誇りに思う以上に人間として尊敬いたします。

まだ半分も読んでいませんがいかに大切な本かと思い知らされました。

処分するわけにはいきません。(図書館に行けば読めるよ!の声も)

 

お読みいただきありがとうございました。

ウクライナと中東に平和を!



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