岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

映画『精神』を観ました。

2009-07-25 21:50:03 | 岡山
この映画は、精神科診療所の日々を撮影した作品です。
診療所は、岡山市内にある「こらーる岡山」です。
私の通勤路にあります。

監督は、想田和弘氏。監督・撮影・録音・編集担当です。
診療所に通ってくる人々を、本人の同意を得て撮影しています。
監督はこの映画を、観察映画と称しています。

撮影時期は2005年と07年の計1ヶ月間。70時間のフィルムが残ったそうです。
そのフィルムを9ヶ月間かけて編集し、企画後5年を経過して公開となりました。

古びた診療所で繰り広げられる日々は文章にはしにくいもの。
チラシのコメントを転載しておくのが無難なようです。

「この人たちから目をそらすことができないのは、かれらがあまりにもむき出しに
にんげんだからだ」 
上野千鶴子氏

「想田のカメラは『精神』の深奥に迫ったのだろうか。表層をなめただけなのだろうか。
そもそも深奥も表層も在るのだろうか。精神の呼気が濃度を増してくる。」 
やくみつる氏

この映画を観て、ドキュメンタリーは映像とともに編集だと再認識しました。
日ごろ、見慣れた岡山の風景が新鮮に見えました。

そして、顔見知りが登場してびっくり。
必見の映画ですが、上映館は限定されているようです。

公式ホームページをご覧ください。

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