岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

「福島第一原発観光地化計画」を考える。

2013-02-25 19:58:12 | 原子力発電
朝日新聞記事2013年2月25日記事より考える。

東浩紀(批評家)さんらが以前より提案していた観光地化計画について、書かれていた。

東さんの目的は、
1.悲劇を人類の記憶にとどめること。
2.歴史を体験的に学ぶこと。
3.新たな福島のイメージを世界に発信する


計画の賛否は被災地でも分かれているとのこと。当然だと思います。

地元の皆さんの意見です。

1.「事故を防げなかった日本人のあり方と決別し『葬る』象徴として、原発を残すべきだと思う」

2.「事故を忘れるのではなく、『悲劇をバネにお父さんが新しい発想で頑張ったから今の相馬があるんだね』と将来、息子に言ってもらいたいから」

3.「一番怖いのは事故が風化していくこと。原発を観光資源化することはひとつの予防策になる」と匿名なら語れると男性。


福島第一原発観光地化計画とは。
原発事故の歴史を後世に継承し、被災地の復興にも役立てる構想。事故跡地を更地にはせず、世界中の観光客に公開できる形に整備する。現在の構想では、原発から20キロ前後の場所に、宿泊施設を備えた総合拠点「フクシマゲートヴィレッジ」を設置する。災害の記憶を伝える博物館や、自然エネルギーの研究施設なども併設。客たちはそこからバスに乗りこみ、事故跡地「サイトゼロ」を訪れて廃炉作業を見学する。
 跡地周辺の放射能の危険性が下がり、一定の距離まで安全に近寄れる状態になった段階での実現を想定している。メンバーは東さんのほかジャーナリストの津田大介さん、社会学者の開沼博さん、建築家の藤村龍至さんら計8人。今夏に詳細な計画案を発表する予定だ。


被災地の方々には様々な思いがあると思います。
地元で話し合うような雰囲気はないということです。

だからこそ、よそ者に語ってほしいという意見も取り上げられていました。

私はこの計画に賛成したい。
なにかできることがあればと思います。

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