原発ゼロを決めたドイツ。
それは歴史と正面から
向き合うことから始まった。
戦後培われた市民の力が
明日の世界を拓くー
(案内チラシより)
映画ホームページです。
2011年、福島の衝撃を正面から受け止めたドイツは原発廃止を決定しました。
さすがドイツだと思ったものです。
別にドイツで原発が爆発したわけではない。
爆発させた日本が再稼働を進めていることと比べると、なんと素晴らしい決断だと思った。
では、なぜ原発ゼロを目指すことができたのか。
実は前年2010年に原発利用を継続することを決定していたにもかかわらず、
1年足らずの間で方向転換ができた。
ドイツでは1970年代に地域住民が原発計画をさせた実績がある。
それは明らかに1960年代の学生運動からの流れで起こった。
学生運動の果たした役割がとても大きい。
学生運動に至るまでドイツでは真剣に戦争の反省が行われてこなかったという。
学生運動から「緑の党」の発足へと繋がり、1986年のチェルノブイリ原発事故で被害を受ける。
それでも先進国ではそのような過酷事故は起きないと信じていたら、2011年の福島原発事故が起こってしまった。
しかし、原発ゼロの方針を決めることができたのは、それまでに再生エネルギー利用の蓄積があったからこそ。
その取り組みも現地で取材されている。
今の最大の課題は、核廃棄物処理。
これが難しい。
今の世代で解決して、子どもたちに禍根を残さないためという意気込みだ。
振り返って日本はどうだろうか。
今の核廃棄物を造り続けている。
まず、再稼働を中止することから始めなければならないのは自明のことだ。
お読みいただきありがとうございました。