北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

キャンプの2日目~カヌーとアンモナイト

2006-08-12 23:36:53 | Weblog
 中川町でのキャンプの二日目です。旅はええわ~。

【中川町を思い切り味わう】
 中川町を味わうその一はなんといってもカヌーです。昨年も8kmコースを楽しんだのですが、今年は25kmコースにしようかどうか迷いました。

 しかし同行のSさん3人連れが「まずは8kmコースでやってみる」というので私達夫婦も8kmコースとすることにしました。

 カヌーは、前に座る者が漕ぎ手で、後ろに座る者が舵取りなのだそうです。前へ進もうと前の人間がパドルで水をかくのですが、後ろに座った人間はその強さを見計らって水をかく力を変えて微妙に向きを変えるのです。

 それでも慣れないとお互いに行きたい方向が違ったりして、「なんでそっちに行くの?」「そっちが上手に漕がないからだ」と船上で口げんかになることもしばしば。

 カヌーは慣れないと乗り手の仲を悪くすることがあるのでご用心。

    ※    ※    ※    ※

 昼頃にカヌーを終えて、午後は町内のエコミュージアムを見学。前述のKさんからは是非ともここの学芸員のHさんを訪ねるようにと言われていたのです。

 車に搭載したカーナビには情報が古くて佐久小学校と記載されているのですが、既にこの小学校は統合されて今は建物をエコミュージアムとして利用しているのです。
 
 Hさんを訪ねると、「Kさんから連絡が来ていて、お待ちしていました」と暖かいおもてなし。おまけになんと町長さんもこちらで待っていてくれて、町全体の話も聞けました。

 町長さんは非常に若くて、私よりも五歳も年下とのこと。聞けば私と同じ高校の五期後輩なのだとか。うーむ、こんなところで後輩に会えるとは。

 さて、中川町にはポンピラ石と呼ばれる水を吸う性質のある石が出たり、数々の化石が出たりするのですが、このエコミュージアムの展示の目玉はなんといっても中生代のアンモナイト化石の数々です。

 大きなものでは直径が1m近いものまであって、非常に充実した内容で、おまけに世界のアンモナイトの数々も見ることができます。展示の見せ方にも工夫がされていて、これは中川町を通るのならば必見です。私達も今まで来なかったことの不明を恥じました。

 Hさんの言い方で面白かったのは、「アンモナイト特区というのができないかな、と思うんですよ」というもの。
「アンモナイト特区というのはどういうことですか?」

「町内から出たアンモナイトの化石をゆずって差し上げることができたり、売ったりすることができないかな、と思うんです。そうすればもっと魅力や財源にもなりうるんですが」

 しかし現状ではこうした化石などの取引ができないのだそうで、野外研修に来た子供達にも化石を持って帰ってもらうことで、研修の魅力も増すと考えているようです。

 確かにアンモナイトの化石が売れれば、町財政にも貢献するかも知れませんが、代わりに盗掘なども増えそうです。難しいものですねえ。

 小さな町を特徴づける話題がありながら、それを財政やまちづくりに生かしきれないこの限界を突破して、元気のある町にして欲しいものだと思いました。

 施設をご案内して頂いた皆さんに感謝です。ありがとうございました。


コメント
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