北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

スムースな施設利用ができてよかった ~ 老親とデイサービス

2024-10-24 22:51:03 | 介護の世界

 

 老いた親に介護施設の利用を勧めた時に、「わたしはそんなところには行かない!」と言って拒否されることがあると聞きますが、今のところ私の両親に関してはうまくいっているようです。

 短期記憶がかなり怪しくなってきた父ですが、毎週火曜日と金曜日に送迎者が迎えに来てくれると、母に促されて車に乗り、デイサービスのプログラムをこなして帰ってくるとのこと。

 ただ、帰ってきた父に「どんなことをしたの?」と訊いても、「うーん…?」という感じで教えてもらえないことの方が多いのです。

 施設からはお便り帳でやりとりをしていて、そこには「今日はこういうプログラムをしました」という項目が書かれているのですが、父がそれを"しぶしぶ"やったのか、それとも"楽しそうに"こなしていたのかがよくわかりません。

 施設の方に連絡をしてみると、「そうですね、先日はカラオケがなかったのですが、室内でのプログラムをそれなりにやられていましたよ」とのこと。

 お風呂もちゃんと入ってきたので、施設利用を嫌がっているそぶりはなさそうです。

 母によると、「お父さんの施設が家からすぐそこなもんだから、送迎の車に乗ったらすぐに降りるんだよ。お父さんはそれを『乗ったらすぐ降りるんだ』と言って笑っているから、まあたのしんじゃないかな」という見立て。

 家では得られないような刺激を受けて、少しでも変化があると良いのですが。


      ◆


 母の方も週一度半日のコースながら、91になってなお筋力アップをめざして自転車を漕いでいるとのこと。

「この間は10分間漕いで、太ももがパンパンだ」と言いながらもそれはそれで楽しそうに参加しているようです。


 先日は二人を担当するケアマネさんとの月に一度の面談ということで私も加わらせてもらった中で情報を共有しました。

 ケアマネさんは、施設利用の感想を聞き取ったりしながら様子を確認しています。

 先日付き添った父の病院での出来事を伝えると、「薬が少し減ったんですね~。これからも何か変化があったら教えてください」と情報収集に余念がありません。

 そのうえ今回は、「ちょっとお二人がどこで生まれてどこで過ごされてきたかの歴史について参考までに教えてください」と言って、二人の略歴を聞き取ってゆきました。

 二人を見守る中で、そういう過去の歴史が何かに作用していることもあるのかもしれません。


       ◆


 私の方は父の短期記憶が持つ時間がかなり短くなっているのが気になっていて、「今は要介護1ですが、介護度が進んでいるのじゃないか、と心配です」と聞いてみました。

 するとケアマネさんは、「いえいえ、全然穏やかなものですよ。認知症の要介護2とか3になると、もう言葉も『あー』とか『うー』としか言えなくなりますし、排便にもトラブルが出てくる感じです。なので、今はまだ大丈夫ですから」と教えてくれました。

 たくさんのそうしたお年寄りを見ているであろう方だけに、ちょっと背中が寒くなりました。

 次回の打ち合わせも、父と母が通院してお医者さんに健康状態が見てもらった後で行うことになりました。

 やはり介護のプロに加わってもらうと心強い限り。

 こういう安寧の日が続くことを祈るばかりです。

 

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