好きなテレビ番組の一つが木曜深夜の「アメトーク」。今週の番組は「下ネタ下手くそ芸人」でした。
芸能人だったら大抵は女性のあしらいも上手で、下ネタを巧みに使って親密になれるんだろうな、という予想に対して、まったく正反対のそういうことが苦手な芸人さんたちが集まって、その苦手さを笑うという趣向でした。
芸人の中でもお笑い芸人となれば、話術などで一芸に秀でている印象があります。
しかしそんな得意技で楽しませる芸を見せるというよりも、苦手なことで人間味を出してそこに笑いがあるという番組の作り方。
アメトークではこれまでも、「中学生の時イケてない芸人」や「運動神経悪い芸人」など、できないことや苦手なことで笑いを作る番組を多く作ってきました。
今回の「下ネタ下手くそ芸人」では、博多華丸・大吉や千原ジュニア、麒麟川島、ピース又吉などが登場して、できない下ネタをやらされて汗をかくシーンに笑い転げました。
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苦手なことは特に子供の時代は、"笑われる"とか、ともすると"いじめられる"というネガティブな側面もあります。
しかし売れっ子芸人ともなれば、自分自身の過去の嫌な思い出も話題も全部カミングアウトして笑いのネタに昇華してしまうあたりが一流です。暗さを微塵も感じさせません。
たとえ今出来ないことも、将来は人を喜ばせるネタになるかもしれないということを実際の姿として見せてくれるのは勇気が湧きますね。
出来ないことを出来ないままで良いのか、出来るように直さなくて良いのか、というところでは、あきらめてしまうことを薦めてしまいそうですが、何でもかんでも頑張れば良いというものでもありますまい。
どうしても無理ならあきらめていいんだよ、というメッセージは心に最後の安心感を与えます。
出来ないということも、腕の良いお笑い芸人と上手なMCにかかれば、質の高い才能ということですね。
笑いってやっぱりいいものです。