北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ビルの谷間で化石探し

2014-11-16 22:06:25 | Weblog

 

 先日大通りで、静岡の友人がお茶を売るイベントを行っていたので会いに行きました。

 イベントを行っていたのは大通り北側の拓銀ビルの地下一階。イベントが終わって片付けるのをるのを待つ間に周辺の柱の化粧石板を検分。

「ほほー、あるある」

 
【建材が分かれても化石を合わせてありますね】


 【これも分かりやすい】

 柱の化粧石板のなかには石灰岩のものがあって、そこにはよく化石が紛れているのです。化粧板にするためには原石を薄く切るために化石も切られて分かりやすいのはアンモナイト。

 渦巻き状の化石の形は良く目立ちますし、なかには結構な大きさのものもあります。


 【柱の端っこに大きなものがありました】

 石灰岩というのは主成分が炭酸カルシウムで、温泉水中の炭酸カルシウムが沈殿して堆積し岩石となったものが多いのですが、サンゴや有孔虫など生きている間にカルシウムを生きている間に殻としてカルシウムを取り込む性質のものがあって、これがやはり堆積して石灰岩となります。

 この生物由来のものにはこれらが生きていた時代にやはり生物として海中にいたアンモナイトやフズリナなどの化石が間に入り込んでそのまま化石になるというわけです。

 このことは良く知られているので、本屋さんへ行くと「ビルの化石を探そう」というようなガイドブックが都市ごとにできていたりします。


 一緒にお茶イベントを見に来た友人は、「化粧板の化石を探すなんていうような自分の興味の赴くままに探して歩くなんて日本人っぽい生き方だと思うよ。儲かればやるけど儲からないと思えば絶対やらないような国柄の人の方世界には多いもんね」と笑っていました。


 私もそれほど詳しい訳ではありませんが、そういうことを知ってからはきれいな化粧板を見るとつい化石を探してしまいます。

 ときにはトイレで用を足している間に目の前の化粧板に化石を見つけたりすることもあります。

 ちょっと探すだけで簡単に見つかるので面白いですよ。皆さんもビルの中での待ち合わせの時など、待っている間の時間つぶしにいかがですか。

コメント
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