かつて一緒に仕事をした仲良し5人組で、新年会という名目で会食をしました。
このメンバーで集まるのはほぼ半年ぶりですが、十数歳年上の先輩ご夫婦を筆頭に、若い者でも50代と、皆いい年になりました。
お酒も入ってにぎやかに、一番年上のご夫婦から最近の近況報告。
「先日新聞を見ていたら、熟年離婚の原因の3割は、家にいる旦那が朝ご飯を食べた後に、『今日のお昼は何?』っていうことだ、という記事があったのよ。そしたらそれを見ていた主人が『あーっ』って声を出したので(反省したのかな)と思ったら、『A君(今日も参加していた一人)は大丈夫かなー』と言うの」
「自分のことじゃないんですか(笑)」
「そうなの。本当にもう内心、(何を人のことを心配しているんじゃー)って心の中で激おこよ(笑)」
すると、その「あいつは大丈夫か」と言われたAさんが、「でも僕は、退職した後から、茶碗の洗い物や掃除なんかは自分の役目だと思って、やっているんですよ」と説明を始めます。
そうしたらさらに一番若いB君が、「それは退職してから始めたんですか?僕はもう今から、当たり前かな、と思ってやっていますよ」
「それは奥さんも働ているからじゃない?」
「いえ、それがなくてもやっていると思いますよ。
思うに、昭和の前期生まれ、中期生まれ、後期生まれの差なのかもしれませんが、みな、夫婦生活を始めた時の価値観と役割分担が変わらずにいるとも言えそうです。
家庭の中での夫の役割も、年代で凝り固めずに、社会の変化とともに変えていかなくてはいけないと思いますが、さて、それを実行できるのかどうか。
柔軟な感性と、自らを変化させる力が求められますね。