稚内での三日目は、早朝の時間を利用して季節最後のあがきとなるサクラマス釣りに行ってきました。
例によって、地元の釣り兄貴であるIさんに半ば強引にアテンドをお願いしたのですが、前回も彼の案内で一匹釣りあげているので、私にとってのラッキーボーイ的存在に期待です。
前回は3時半集合だったのが、「日の出も早くなっているので、3時15分集合でどうでしょう」と言われ、こちらは2時半起でホテルを出発。
まだ暗いうえに、今日の宗谷の海にはガスがかかっていて終始暗い感じでした。
4日間連続で下見に来ているものの、「ここのところは雨が降っていないので、サクラマスがちょっと岸から離れているようで渋いです」とのこと。
まあキャストの練習くらいのつもりで3時半から釣り開始です。
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平日の朝とあって釣り客はまだまばらですが、それでも距離の離れたところに少しずつ釣り人が姿を現す朝。
何度もキャストを繰り返していますが、海アメマスの一匹もかかりません。
(今日は渋いか)と思ったところ、4時半くらいに手元に強いアタリがありました。
(来た!)
あとは慎重に慎重に浜へと寄せます。
サクラマスは顎が弱いので、強く無理に引っ張るとバレてしまうことが多いのです。
寄せる波に合わせてようやく引き上げると、おお!なかなか立派なサクラマスではありませんか!
I君の魚の体長計測アプリを使うと、41.2センチとのことで、このあたりのほぼスタンダードな大きさだそうですよ。やりました!
浜の釣り人たちって、常連さんたちはたいていラインなどで繋がっていて、「そっちはどう?こっちは全然だめだ」と情報を交換しているのだそうですが、今日のこの日は西側で一匹と私の一匹の全部で二本しかあがらなかったのだそう。
「小松さん、すごいです。今日の二本のうちの一本です」
「いやあ、I君のポイント確保のおかげですよ」
「はは、そうですね。場所で7~8割くらいうまくいきますからね。でもアテンドするからには釣ってもらいたかったので本当に良かったです」
そんなわけで、I君が私にとってのラッキーボーイという伝説は、今回も証明されたのでした。
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途中で氷を買って、仕事の後で一路札幌へ帰ってくると、我が家に到着後すぐにサクラマスの処理開始。
前回よりも魚体が大きくて食べ応えがありますし、雌だったので小さな卵も入っていました。
今日のところは脂ののったハラスの塩焼きとアラ汁を美味しくいただきました。
稚内の海は今日も豊かでした。