北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

観光資源の生かし方 ~ 自分たちの地域に関心があるのかな

2019-05-29 23:51:52 | Weblog

 昨夜は合併して枝幸町となった旧歌登町にある「うたのぼりグリーンパークホテル」に宿泊。

 季節が良くなれば、この周りには素晴らしい渓魚に会える川がたくさんあります。

 車を運転しながら、川にかかる橋を渡るたびに川面をのぞき込んでいましたが、今回は釣りはお預けです。

 さてこちらの「うたのぼりグリーンパーク」は、かつてタイの人たちがなぜかたくさん観光に訪れるホテルとして有名だった時がありました。

 工夫次第でインバウンドを迎えることができる「道北歌登の奇跡」とまで言われたこともありました。

 しかし昨夜泊まった限りではタイからの観光客の姿はありません。

 ホテルのフロントで「タイの方はもう来ないのですか?」と聞くと、「今はもうこちらには来られません。長野や岐阜あたりが人気だと伺いました」という応えがかえってきました。

 いろいろと地元の関係者の声を聞いていると、「ちょっと無理のあるキャンペーンを張っていた感じ」という話もありましたし、やっぱり歌登とタイのイメージはなかなか結びつきません。

 ただ私的には、周辺にはすばらしいフライフィッシングのポイントがたくさんあるので、宗谷まで来て泊まるのだったらグリーンパークホテルにして、翌朝は周辺の川へGO!というのにワクワクします。

 ゴルフ場もあってヘルスツーリズムに力を入れていたり、温泉だって源泉の質も良く、私的には大いなる穴場なのです。

 もっとも、ヤマベが解禁になるころには川では餌釣りのおじさんたちが押し寄せてくるので、場所や時間を選ばないと釣りにならず、そこがちょっと残念ではあるのですが。

 こちらにもしも渓流釣りポイント情報やガイドなどもいれば、歌登の観光資源としては一級だと思うのですが、そういう話はなかなか聞こえてきません。そういうところが残念。


      【いいポイントがたくさんあるのです】


    ◆


 以前、ワカサギ釣りで有名な湖の湖畔のホテルへ泊まって、「明日はワカサギ釣りに行きたいんですが」と意気込んでフロントに聞いてみたところ、「そういうお客様は多いですね」となんだか気の乗らない様子だったのに鼻白んでしまったことがありました。

 それを楽しみにしている客のニーズには応えてくれないんだな、という印象を与えたのはかなりのマイナスでした。 

 ところがそこで地元の観光協会が管理しているワカサギ釣り場へ行くと、こちらは実にしっかりしている。

 現場は質の高いサービスをしていても、それが周辺のホテルなどの観光の現場とうまく連携できていないのだな、と。

 実際には質の高い観光資源があっても、周辺の観光産業従事者がそれらに対する関心とサービス精神が欠けていたりすることは案外多いものです。

 せめて自分は知らなくても、「それでしたら、こちらで聞いてみるとよいと思います」という情報の連携ができればまだマシなのですがね。

 
 その一方で、今年の長期連休のおかげで稚内では観光入れ込みが相当の数だったそうで、お菓子屋さんや料理屋さんでも材料を切らしたりしたところがあちこちであったのだそう。

 観光入れ込みの質と量も、ちょっと冷静な分析をして戦略を練ることが必要じゃないかな。

 さて、夏にもう一度来られるかな。

コメント
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