北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

石狩湾新港を訪ねました

2005-09-02 22:47:21 | Weblog
 今日はさておき、明日は幌加内町の新そば祭り。明日朝5時に現地集合なので、今日は早く寝なくては。

 さて今日は、
■石狩湾新港を訪ねる の1本です。

【石狩湾新港を訪ねる】
 仕事で石狩湾新港を訪ねました。

 石狩湾新港は、日本海を臨む石狩湾のほぼ中央に位置して、札幌市中心部から約15kmという至近の距離に作られた新しい港である。

 新しいと言っても1982年に第一船が入港して以来23年が経過しているのだが、港湾関係者に言わせれば「たかだか25年前に出来た港ですよ、日本の港なんていつから港なのかも分からないくらい前からあるんですから」とのこと。

 なるほど、インターネットで調べると、海岸線の長さが100m以上の島が、現在我が国には6,852もあるそうだ。もっともそれらの中で人が住んでいる島は現在400ほどで、そのほかは無人島なのだそうだけれど。

 つまり島国である我が国はとにかく船がなければ人も物資も運ぶことができない国なのだということはある種の常識なのだろう。当然、船や港は地域にとっても国にとっても重要だということなのだ。

 世界中の輸出と輸入の貨物を船がどのくらい運んでいるのかを見ると、2002年にはおよそ56億tあって、このうち日本の貨物は8億8,172万tであり、全体の15.7%をしめているとのこと。(参考はこちら

 全く、世界と仲良くしなければ日本などと言う国はたちどころに立ちゆかなくなる道理だ。気づけば非常に恐ろしい話ではある。

    *   *   *   * 

 さて、今回はそんな石狩湾新港を視察させてもらったのだが、面白かったのは港湾の現状をタグボートに乗せてもらって洋上から見学したことだった。

 石狩湾新港は砂浜を掘り込んで港湾にしているのだが、まだ掘り込まれていない部分もあって、それらを見学にいったのである。

 考えてみれば一時石狩市に住んでいたこともあるのに、石狩湾新港には行ったことがなかった。まあ釣りでもしない限り一般人にはあまり縁はないのだけれどね。

 洋上から見ると、岸壁に筒のついたコンクリートの固まり群が見えてきて(今日の写真)、「あれはなんですか?」と訪ねると新港の関係者が「あれは天然ガス開発のサハリン2の天然ガス供給パイプラインを支える水中のケーソンですよ。高さが違うのは海底の深さが違うのに合わせているんですね」と教えてくれた。

 なるほど、国策としてのエネルギー開拓にあたって、我々のあまり知られないところでプロジェクトは進められているし、ことそういうときには港湾が大活躍しているのである。

 残念なのはまだこの港を使っての国内での移出入で250万トン、海外との輸出入では約71万トン程度にとどまっていることで、もっと使ってもらえる余裕がはるはずだ。

 いつかこの港めがけて船や車がわんさかと来る日が来るのだろうか。それはひとえに北海道経済の力に掛かっていると言えるだろう。

 初めて見た石狩湾新港はなかなか印象的でした。これも身近な財産ですな。
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