桜が咲いています。梅も咲いています。北海道では一見すると両方の区別がつきません。
香りで分かりますけれど。
【北海道開発の行方】
午後に札幌で国土審議会の北海道開発分科会第五回基本政策部会が開催されました。
これは今後の北海道がどうあるべきか、という長期計画を審議する場で、政、財、官から有識者を集めて意見交換が行われたのです。
北海道開発法に基づく北海道総合開発計画は、現在平成19年度までの第六期計画が策定されていて、これによる開発事業が進められています。その平成20年以降をどうするか、という準備作業に入っているというのが今の段階なのです。
そこで今は中間とりまとめに向けた整理を行っている最中です。
そこでの基本課題がなにかという認識は、グローバル化、少子・高齢化、自然環境、エネルギー問題、地方分権の流れなど、国も地方も大転換期になっているということです。
そしてこれに、北海道のフロンティア精神や豊かな自然環境、冷涼な気候、東アジアやロシアとの距離などの特徴が加わります。
そこで北海道は、「国家的課題に貢献し、自立する地域経済社会を形成」することを目指そうという事が言われます。
さて、では現在の第六期計画はどこまで現在の課題に答えているか、という検証が行われます。そこでは、北海道が食料期としての役割強化や観光の面で一定の成果を上げているということに言及しながらも、人材育成や競争力の強化などが必要だとか、連携のためには地域の主体性をもっと高めなくてはいけない、とか社会投資においてもより効率的に行われなくてはいけない、という評価がなされています。
そこでこれらの二つから、新たな計画のあり方と北海道開発の方向性はどのようにあるべきでしょうか。
北海道開発の意義は何でしょうか。それは、内外の環境変化に対応して北海道の優れた特質を活かし、国への貢献という視点を持ちながら地域の自立とその活動を支援するような経済社会基盤を整備する事だと考えられます。
これから作られる新たな計画は、国の課題に貢献し地域の自立と発展を図るための明確なビジョンを示す事が必要でしょう。
また国が主導すると言うよりも民間や地域の主体的な取り組みを支援するものであるべきでしょう。そして国と地域が連携・協働するうえで強い求心力となるものであるべきでしょう。
どういう分野に取り組むのか、という方向については、①食や観光などの産業の育成強化に通じる基盤整備、②東アジアの成長産業と連携するグローバルな戦略を実現すること、③安全と安心を確保しつつ活力ある地域コミュニティを再建する試み、④環境と経済が共生出来る持続可能な社会形成、などが重要と考えられます。
さて、課題から始まってそれを問題解決的アプローチで解きほぐして行くと、大体このような結論が導かれる事でしょう。しかし問題は、それらを具体的に実現して行くようなアイディアの部分です。
現在進められて一つの道民運動になりつつあるシーニックバイウェイなどは、地域連携と地域の主体的な活動を支援するという意味で、まさに上記を先取りした活動として認知されています。
このようなものをはじめ、物流、経済、環境、人口問題などの広範な課題に対応した具体的な施策が求められます。
それらを構築し、動かして行く事でこれからの10年にわたる次期計画のなかで北海道の明るい未来を形作りたいものです。
心配なのは、開発局の人員削減のお話。861人を今年も含めて5年で削減というお話とか、いやもっと削減が必要、といった議論がまだ続いています。
現場の状況がどれほど伝わっているものか。不安がらずに自分の役割を果たしましょう。
香りで分かりますけれど。
【北海道開発の行方】
午後に札幌で国土審議会の北海道開発分科会第五回基本政策部会が開催されました。
これは今後の北海道がどうあるべきか、という長期計画を審議する場で、政、財、官から有識者を集めて意見交換が行われたのです。
北海道開発法に基づく北海道総合開発計画は、現在平成19年度までの第六期計画が策定されていて、これによる開発事業が進められています。その平成20年以降をどうするか、という準備作業に入っているというのが今の段階なのです。
そこで今は中間とりまとめに向けた整理を行っている最中です。
そこでの基本課題がなにかという認識は、グローバル化、少子・高齢化、自然環境、エネルギー問題、地方分権の流れなど、国も地方も大転換期になっているということです。
そしてこれに、北海道のフロンティア精神や豊かな自然環境、冷涼な気候、東アジアやロシアとの距離などの特徴が加わります。
そこで北海道は、「国家的課題に貢献し、自立する地域経済社会を形成」することを目指そうという事が言われます。
さて、では現在の第六期計画はどこまで現在の課題に答えているか、という検証が行われます。そこでは、北海道が食料期としての役割強化や観光の面で一定の成果を上げているということに言及しながらも、人材育成や競争力の強化などが必要だとか、連携のためには地域の主体性をもっと高めなくてはいけない、とか社会投資においてもより効率的に行われなくてはいけない、という評価がなされています。
そこでこれらの二つから、新たな計画のあり方と北海道開発の方向性はどのようにあるべきでしょうか。
北海道開発の意義は何でしょうか。それは、内外の環境変化に対応して北海道の優れた特質を活かし、国への貢献という視点を持ちながら地域の自立とその活動を支援するような経済社会基盤を整備する事だと考えられます。
これから作られる新たな計画は、国の課題に貢献し地域の自立と発展を図るための明確なビジョンを示す事が必要でしょう。
また国が主導すると言うよりも民間や地域の主体的な取り組みを支援するものであるべきでしょう。そして国と地域が連携・協働するうえで強い求心力となるものであるべきでしょう。
どういう分野に取り組むのか、という方向については、①食や観光などの産業の育成強化に通じる基盤整備、②東アジアの成長産業と連携するグローバルな戦略を実現すること、③安全と安心を確保しつつ活力ある地域コミュニティを再建する試み、④環境と経済が共生出来る持続可能な社会形成、などが重要と考えられます。
さて、課題から始まってそれを問題解決的アプローチで解きほぐして行くと、大体このような結論が導かれる事でしょう。しかし問題は、それらを具体的に実現して行くようなアイディアの部分です。
現在進められて一つの道民運動になりつつあるシーニックバイウェイなどは、地域連携と地域の主体的な活動を支援するという意味で、まさに上記を先取りした活動として認知されています。
このようなものをはじめ、物流、経済、環境、人口問題などの広範な課題に対応した具体的な施策が求められます。
それらを構築し、動かして行く事でこれからの10年にわたる次期計画のなかで北海道の明るい未来を形作りたいものです。
心配なのは、開発局の人員削減のお話。861人を今年も含めて5年で削減というお話とか、いやもっと削減が必要、といった議論がまだ続いています。
現場の状況がどれほど伝わっているものか。不安がらずに自分の役割を果たしましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます