函館からの帰路の途中、国道5号線を北上しながら、八雲町で北海道立噴火湾パノラマパークに立ち寄りました。
(そういえばここは立ち寄った記憶がないなあ)と思い、国道から右折して丘を上り、パノラマパークに着きました。
公園の駐車場に車を停めながら、(あれ?なにか来たことがあるような気がするぞ)と不思議な感覚に襲われました。
それもそのはず、この道立噴火湾パノラマパークは、ハイウェイオアシスという、公園と高速道路が連携している施設なのです。
そのため、この公園は現道からも来ることができますが、高速道路の途中での休憩所も兼ねていて、高速道路からも駐車場に入って休憩することができるのです。
高速道路を利用しているときに何度も立ち寄って休憩していたので、来たことがあるような気がするのは当然と言えるでしょう。
今日の道南はとても天気が良くなったため、公園の名前の通り「噴火湾」と呼ばれる内浦湾が良く眺望できました。
ところでこの噴火湾は、地図を見ると大きくてきれいな円形をしています。
洞爺湖や倶多楽湖にも似ていて、大きなカルデラの沈降によって海になったのか、と思います。
しかし火山学者さんに言わせると、それには否定的。
理由の一つは、カルデラならば沈む前に火山の中身を噴出させているはずですが、これだけの大きな円形になるような大きな火山を類推させるだけの量の火山噴出物がないのだそう。
よってカルデラである可能性はほとんどないのだとか。
ではなぜ「噴火湾」などという紛らわしい名前がついたのでしょう。
それは江戸時代の1796年にこの地を訪れたイギリスの船プロビデンス号に乗っていたブロートンが「これはVolcano Bayだ」と言ったからなんだそう。
文字通り噴火の湾だ、と言う意味ですが、実は恵山や駒ケ岳、それに有珠山なども噴火を繰り返していた時期なんだそうで、そのせいもあったのか「噴火湾だ」と言ったということが伝えられて、噴火湾と言う名前が定着したのです。
まあこの円形は偶然の産物のようですが、私が40年以上前に通っていた高校の地理の先生は、どのような革新があったのかわかりませんが、「私は内浦湾は隕石による形の形成だと思うんだよ」とずっと言っておりました。
不思議な円形ではありますが、ね。
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