著者は異業種交流のネットワークで知り合った方です。
そのツテでメールが回らなければ、
この岩波新書の地味な本は、私の視界には入らなかったはず。
折しも、親しい知人が末期がんで在宅療養に入られたばかりで、
参考になることが山のようにあり、夢中で読みました。
全体的な問題としては、
P.19 在宅介護現場の大きな問題のひとつは、
荷物が整理されないなか、
大きな持ち家でも、設備は古いまま、
寒さに震えながら、暮らす人が多いことである。
私の知人たちの多くも、
「ま~だ、そんな大げさな改造なんて必要ない」
「毎日、病院だ何だかんだと忙しくて、片付けの時間がない」
「これから医療費が嵩みそうだから、家にお金をかけられない」
などなど、豪語?し続け、先手を打たないので、歯痒いこと!
そういう状況のときに、先手先手で介護環境を整えていけば
実際の介護が始まったときに、どれだけ楽になるか!
という知恵が、この本には満載です。