蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

レトロな電灯笠

2012年02月07日 | 安曇野とその周辺
大町市の「信州松崎和紙工業」さんで念願の電気スタンドの笠を制作した。
気がつけば、なんと3時間半も粘っていた。ありがとうございました。

創業970年の老舗和紙工業さんだけど、看板は至ってシンプル。


さて作業開始。自宅で作った原型から2種類の型紙を作る。
中央は試作、左右は5枚づつ骨に貼る型紙(左Aと右B)。微妙に違うのだ


右Bはカッターで切りぬくが、左Aは竹ヘラで型どりする

型線上に筆と水で縁取りし手でちぎる。

仕上がりデザインを考慮して並べて見ると、カッターとちぎりの違いが判明。


型紙Bを貼りつける作業。原型にのり代8ミリを施してあるので、骨に巻きつける。


型紙Aののり代は3~5ミリでちぎってあるので、型紙Bの骨に載せ刷毛でのりを施してゆく

つまり、カッター紙は骨に貼りつけ、ちぎりはカッター紙の上に貼り、接ぎ目を目立たなくするのである。

社長さんの提案で笠上下に和紙テープを貼ると、高級感がでた。


もともと立派な和紙だから高級感は当然あるのだが、ピシッとしまり良いアクセントとなった。

糊は、のり代だけでなく紙裏全体に塗ったので、乾燥後はパリッと一層丈夫になっていた

ひとまず完成

このあとは自宅で、頂いてきたこんにゃくペーストのうわ薬を2度塗りして完成。
ほこり避けや、から拭きに耐えるようにするためだそうです。

その前にスイッチポン!


このスタンドを買った店のマダムも、きっと喜んでくれることでしょう


信州松材和紙工業有限会社紹介サイト

紙漉き見学や体験コースはあるが、私のような押しかけ講習は初めてだそうで、
「予想を超える素晴らしさ」と喜んでいただきました。

和紙は伸縮するので、少々サイズが合わなくても修正は簡単で気楽だ。
大らかな指導で楽しく制作できました。






コメント (2)
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