蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

迷い

2012年09月11日 | 介助ときどき日誌


信州の山道に似る高野山への道から眺める景色。下のほうにポツンと一軒家。
ここはかつて弘法大師が、山をめざした旧道だそうな。
標高550メートル。
右へ裾野が広がる美しい景色をみる山あいの道幅は、やっと車がすれ違う


母はリハビリ訓練が進むにつれ、自宅戻りの執着がますます強くなってきた。

ただ杖をついて歩けるだけなら、それはよし。
しかし生活となると・・・・

親子ともども初経験だから、先の見通しがたたない。

一旦は安曇野へ行くといった。その方向で準備を進めた。

少し元気になると、地元に残ると言い出す。

ではと、今後の参考に有料老人ホームの見学をする。

ブラウスにスラックス、帽子をかぶり、唇に紅をさす。
「あらぁかわいくなったねぇ」とヘルパーさんに声をかけられ、澄ました顔で
施設から迎えの車に乗り込む。

予想より立派で気後れしている。耳が遠いので頓珍漢な受け答えをしても澄ました顔でいる。
本人が行くと選んだ施設だが、現実とフィットしないのである。
病院の看護師さんからは「本当にお母さんは行きたいのですか?」と言われ、私の顔を覗く。
ったく~の心境である。

今日は2ケ所目の見学日。リハビリ訓練に支障のないよう、時間設定する。

思えば私たちの移住の時は、全く関心も転居する気もなしだった。
そこへトラブル発生。しんどい入院生活を耐え、・・・私も。
今回も「あんな田舎」と安曇野転居をソデにした。

今月末には退院しなければいけないのに、まだまだぐずぐず決めかねている。
居宅一人暮らしの道を選んだ場合、この半月は大忙しである。
ケアマネージャーと面談し、プランを作成し部屋を改造したり、新たに必要になる家具やその他小道具の調達をすることになる。
レンタルだからと安易な考えはいけないと思う。1割負担云々は結局無駄をつくりかねない。

またあれじゃこれじゃと決まらないのだろう。
自分ですると意地をはった以上、自身の手で進めよ、がんばれ!

あと半月の辛抱だ。今月末にはさっさと信州へ帰るよ~。
なして今夏の暑さに大阪で耐え、秋風の吹き始める10月に信州へ戻る・・・・

ヘルパーさんの出入りにストレスがたまり、やがてバスで買い物に行ったり、食事に出るのも億劫になってくるだろう。
再度の骨折もあるかもね。

もう呼びつけないで!と、祈り宣言しよう。



ブッダは、『運命でなくすべて因縁である』と、説いたそうな

さて結果はいかに。

余談
14日には長くお世話になっている補聴器センターが、病院まで出張して保守点検をしてくださる。
オーダーたが、痩せて耳穴が小さくなってはいやしないか?
コメント (2)
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