蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

ようこそ

2012年10月02日 | 介助ときどき日誌
外出先の夫から届いた本日の松本城



9月30日
89歳で転居することになった母は、京都駅9時25分発の”しなの9号”で新しい旅立ちをして安曇野市民になりました。

リハビリが始まった当初から、自宅へ戻り以前のような気ままな生活を夢みていた。
なんとか歩けるようにはなったが、主治医の先生から
「一人暮らしは無理だねぇ。もうゆっくりしたらどうですか」
と諭され観念した。

見学して気に入った地元のホームへ入居しようと決断したものの、いかんせん長野は遠い。
3ケ月も身近に接していると急に寂しくなったのか、決断をした翌朝私の携帯電話に、
小さな声で「一緒に長野へ行きたい」・・・・熊はもう頭にいないのだな。

予約を入れたり断ったりふた悶着の末、安曇野市内の住宅型老人ホームに落ち着いた。

私ならここで暮らしたいと思える施設から、8月上旬空き情報の連絡があったのを母は断ってしまった。
そして落ち着いた別のホームで、みなさんから歓迎を受けて9月30日の午後入居したというわけ。

旅の疲れもなく、さほど哀しそうでもなく、おそらく「なるようにしかならん」と覚悟したのだろう。
さいわい10畳の個室なので、馴染みのタンスや父のお手製ラックなどを持ち込んだのがよかったのか、
朝焼けの美しさに感動したのか、10月1日は爽やかな顔をしていた。

自宅整理の際いろいろなものを見つけたが、ずいぶんキチンと管理していたのには感心しきり。
見習いたい。
そしてこれからの生活に、つかず離れずそっと寄り添ってゆこう。
私自身の新生活でもある。

コメント (10)
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