蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

続/田部井さんの魅力

2014年04月16日 | トレッキング
心躍るトレ支度




がん宣告を受け入れ、抗がん剤治療の合間を縫って山に登る。
NPO法人HAT-J/日本ヒマラヤン アドベンチャー トラストの代表として、種々の行事、講演もこなす。
手がしびれたり、足が上がらなかったり・・・

とても真似はできないが、アイディアは頂いている。

山小屋泊まりにポリ袋での収納は避ける。
消灯が早く、早朝発ちのトレッカーがいるので、ごそごそしては迷惑である。

マフラー1枚はセーター1枚に匹敵する。

大判のショールやスカーフはふたつ折にして布団や寝袋の襟元にあてると、他人と共有の用具でも気に掛けずに寝られる。

予期せぬアクシデント発生の時は平常時よりさらに落ち着くこと。
などなど

山行だけでなく、田部井さんは六然訓(りくぜんくん)で自身を戒めているという。
意訳なのでわかりやすい。
彼女らしい”シンプル イズ ベスト”

自処超然 自分自身は何事にも執着することなく
処人藹然 人に対しては好意に冨み
有事斬然 起った事柄にはテキパキと処理し
無事澄然 平安無事の時は心を澄ませ
得意澹然 得意の時は驕らず、淡々とし
失意泰然 失意の時はゆったり堂々としておれ 
 

崔 銑(さいせん、中国古代の学者)の残した言葉と言われている
陽明学者の安岡 正篤(やすおかまさひろ)氏の座右の銘で、
勝海舟も好んでいたという。

私自身を顧みるに、少し威張れるとすれば『自処超然』

62歳で始めた私の山歩きは、残された時間はそれほど多くない。
田部井さんの向上心を頂きながら、もうしばらく続けようと思う。
コメント (2)
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