日本の山にはあちこちで同じような名前が付いていることがある。前回書いた「○○富士」は通称だが、正式な名前で一番多いのは「駒ヶ岳」だろう。深田久弥選「日本百名山」には、南アルプスの甲斐駒ヶ岳(2967m)、中央アルプスの木曽駒ヶ岳(2956m)、「越後三山」の魚沼駒ヶ岳(越後駒ヶ岳、2003m)、そしてここで取り上げる会津駒ヶ岳(2133m)と4つも駒ヶ岳がある。
この「駒」とは馬のことで、残雪期に雪渓が麓から見ると馬のように見えるという理由で付いていることが多い。百名山以外にも駒ヶ岳はいっぱいあるが、東日本にしかないから残雪説が正しいのだろう。しかし「馬形」だからとか「独楽(こま)型」だからという理由もあるらしい。他の駒ヶ岳としては、乳頭温泉郷に近い秋田駒ヶ岳(1637m)、北海道の大沼からの景観が素晴らしい蝦夷駒ヶ岳(1131m)、箱根ロープウェーがある箱根駒ヶ岳(1356m)などが有名だ。
甲斐駒、木曽駒は他の山と一緒に登ろうと思っているうちに行きそびれた。越後三山も行ってないから、結局百名山の駒ヶ岳で行ってるのは会津駒ヶ岳だけ。場所は会津の秘境と言われる檜枝岐(ひのえまた)村である。前日に檜枝岐温泉の民宿に泊まった。檜枝岐の民宿は、蕎麦なども美味しいし評判がいい。車がない頃に行ったが、翌日は登山口まで送ってくれた。登山口バス停(900m)からさらに林道終点(1100m)まで行ってくれたんだから大助かりだ。
ここは素晴らしい山だった。急登を登り切ると、比較的平坦な湿原になっていて夏は一斉に花が咲き乱れる。苗場山も山頂付近が平坦なお花畑だが、会津駒も負けていない。その素晴らしい風景が思い出に残っていて、最初の登りの大変さを忘れていた。今回ガイド本などを見直すと途中までが急坂だと書いてある。水場までが1時間半、その後駒ノ小屋までが緩やかな尾根で1時間半。花がいっぱいで足もとも軽くなる。秋の写真を見ると草紅葉もすごそうだ。山頂はたいしたことがないけれど、途中の湿原が素晴らしい。そんな山である。
(会津駒山頂)
秋田駒ヶ岳も会津駒に劣らない素晴らしい花の山だ。今まで「百名山」しか書いてこなかったが、ここは「百名山」ではなく「二百名山」である。深田クラブ選定の「日本二百名山」というのがあって、百はそのままで他にもう100を選んでいる。東北には栗駒山、焼石岳、森吉山など標高では劣るものの山格や魅力度では100名山クラスの山がいっぱいあって、二百名山に選定されている。東北の山は麓に温泉があるのが魅力で、秋田駒は「有名な秘湯」の乳頭温泉郷が近くにある。どちらかというと、温泉が目当てだったかと思う。鶴の湯に行ったのもこの時。
(秋田駒のお花畑)
登山道は四方からあるが、今は八合目登山口(1300m)まで車で行くのが一般的。最初に行ったときは雨が降っていて、登山口まで行って断念することにした。温泉も素晴らしいので、翌年また行って登ることが出来た。登山口から300m登るだけだからそれほど大変ではない。山を巻くような登山道を1時間半で阿弥陀池避難小屋(1530m)。そこまでは割合と楽な道を花を楽しみながら。そして最後に20分登って山頂へ。気持ちいい登山だった。
(秋田駒ヶ岳全景)
田沢湖を下に見て、軽快に進む。100名山ではないけれど、割合に楽なこの山は多くの人に向いた山だと思う。乳頭温泉郷はずっと使える湯めぐり手形がある。全部入ったが、黒湯や蟹場温泉にも泊まってみたい。しかし家族連れだったら、休暇村乳頭温泉郷が気楽。温泉に連泊して山登りを楽しむのにもってこいの東北の山と温泉だ。
この「駒」とは馬のことで、残雪期に雪渓が麓から見ると馬のように見えるという理由で付いていることが多い。百名山以外にも駒ヶ岳はいっぱいあるが、東日本にしかないから残雪説が正しいのだろう。しかし「馬形」だからとか「独楽(こま)型」だからという理由もあるらしい。他の駒ヶ岳としては、乳頭温泉郷に近い秋田駒ヶ岳(1637m)、北海道の大沼からの景観が素晴らしい蝦夷駒ヶ岳(1131m)、箱根ロープウェーがある箱根駒ヶ岳(1356m)などが有名だ。
甲斐駒、木曽駒は他の山と一緒に登ろうと思っているうちに行きそびれた。越後三山も行ってないから、結局百名山の駒ヶ岳で行ってるのは会津駒ヶ岳だけ。場所は会津の秘境と言われる檜枝岐(ひのえまた)村である。前日に檜枝岐温泉の民宿に泊まった。檜枝岐の民宿は、蕎麦なども美味しいし評判がいい。車がない頃に行ったが、翌日は登山口まで送ってくれた。登山口バス停(900m)からさらに林道終点(1100m)まで行ってくれたんだから大助かりだ。
ここは素晴らしい山だった。急登を登り切ると、比較的平坦な湿原になっていて夏は一斉に花が咲き乱れる。苗場山も山頂付近が平坦なお花畑だが、会津駒も負けていない。その素晴らしい風景が思い出に残っていて、最初の登りの大変さを忘れていた。今回ガイド本などを見直すと途中までが急坂だと書いてある。水場までが1時間半、その後駒ノ小屋までが緩やかな尾根で1時間半。花がいっぱいで足もとも軽くなる。秋の写真を見ると草紅葉もすごそうだ。山頂はたいしたことがないけれど、途中の湿原が素晴らしい。そんな山である。
(会津駒山頂)
秋田駒ヶ岳も会津駒に劣らない素晴らしい花の山だ。今まで「百名山」しか書いてこなかったが、ここは「百名山」ではなく「二百名山」である。深田クラブ選定の「日本二百名山」というのがあって、百はそのままで他にもう100を選んでいる。東北には栗駒山、焼石岳、森吉山など標高では劣るものの山格や魅力度では100名山クラスの山がいっぱいあって、二百名山に選定されている。東北の山は麓に温泉があるのが魅力で、秋田駒は「有名な秘湯」の乳頭温泉郷が近くにある。どちらかというと、温泉が目当てだったかと思う。鶴の湯に行ったのもこの時。
(秋田駒のお花畑)
登山道は四方からあるが、今は八合目登山口(1300m)まで車で行くのが一般的。最初に行ったときは雨が降っていて、登山口まで行って断念することにした。温泉も素晴らしいので、翌年また行って登ることが出来た。登山口から300m登るだけだからそれほど大変ではない。山を巻くような登山道を1時間半で阿弥陀池避難小屋(1530m)。そこまでは割合と楽な道を花を楽しみながら。そして最後に20分登って山頂へ。気持ちいい登山だった。
(秋田駒ヶ岳全景)
田沢湖を下に見て、軽快に進む。100名山ではないけれど、割合に楽なこの山は多くの人に向いた山だと思う。乳頭温泉郷はずっと使える湯めぐり手形がある。全部入ったが、黒湯や蟹場温泉にも泊まってみたい。しかし家族連れだったら、休暇村乳頭温泉郷が気楽。温泉に連泊して山登りを楽しむのにもってこいの東北の山と温泉だ。