星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

春は足早…

2025-03-13 | …まつわる日もいろいろ
山育ちの私には、 秋は足早に山から駆け下りてきて、 春は首をなが~くして待ち焦がれるものでしたが、、

東京暮らしが長くなると 春があっという間にやってくるのだと気づきます。 立春も過ぎると窓から射しこむ陽はとっても力強くなってきて、 そして3月に入ると関東のあちらこちらから花の便りがやってきます。 菜の花、チューリップ、早咲きの桜…

来週にはソメイヨシノも開花ですって… (´◡`)


お友だちが花の写真を送ってくれました(嬉)



都会のビルとビルのあいだ… 何という名の桜でしょうか…? 河津桜のような濃い目の色が青空に映えますね 

 ***

春も足早に感じますが、 今年の時間がたつのがめっちゃ速い!! でも月日がはやいのは良いんです、 齢をとるのもぜんぜん良いんです、、 ぐんぐん生きていくんです(笑

年始にお勉強のメールをお送り下さった先輩が ロシア文学関係の発表を某大学でなさることが決まり、 お付き合いして資料さがしや資料読みなどしているうちに あっという間に2カ月過ぎました。

今の世界情勢を考えると、 革命や政変を繰り返してきたロシア~ソビエトの歴史と 途切れることの無かった音楽や文学の歴史、、 少~しだけ理解してくると 今まで読めなかったロシア文学も身近になってきます。

自分の関心事の戦間期~大戦期の文学、、 ヨーロッパや英国の小説と、 その時代のロシア革命期の作家とを 頭の中でやっとつなぎ合わせて考えることができるようになってきました。。 (読書家の人たちに比べたらとっ~ても遅い道のりですけど…)

でも…

今日も本が読めて ちゃんと起きて動けてご飯がつくれて、 夜になって あぁ美味しかった、 と夕飯を食べたら眠くなる… これ以上なにが望めて…?

来月からはお出かけの日もつくらなきゃ。。 また時間が足りなくなりそう…



大好きな白い花。 いまだにコブシとハクモクレンの見分けが出来ないんだけど…笑



こんなふうにわたしは生きてます


明日はホワイトデー ♡

ミステリ小説から アイルランド内戦の女性戦士へ思いを…

2025-03-06 | 文学にまつわるあれこれ(鴉の破れ窓)
3月に入ってから お天気も気温も変動がはげしくて、 ぽかぽかだったり 極寒だったり…

体調くずしていらっしゃいませんか…?

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前回の『真珠湾の冬』の後で読んでいた本です。


『真冬の訪問者』 W・C・ライアン著・土屋晃 訳 新潮文庫 2025年1月

1921年 アイルランド独立戦争を背景にした、 殺人事件を追う犯罪小説であり、 愛の物語でもあり、 アイルランドらしいゴーストストーリーの雰囲気も兼ね備えたミステリ小説。

出版されたばかりですので物語の核心に触れるのはよしますね… 

アイルランド西部のある邸宅前で、 自動車へのIRAによる襲撃事件が起き 男性2人と女性1人が死亡した。 しかしIRAによれば射殺したのは男性2名で、 女性は無傷だったという。。 女性を撃ったのは誰なのか・・・

主人公は第一次大戦をフランスの激戦地で戦い帰還した元大尉トム・ハーキン。 現在は保険会社の査定人という表向きの職業のかげで、 もうひとつの指令を受けて襲撃事件の調査にあたる。。 じつは殺された女性は、 ハーキンのかつての婚約者だった…

物語の時代背景が アイルランド独立戦争をめぐる1916年のイースター蜂起から 第一次大戦(アイルランドは英国の一部だったから英国軍のもとで派兵されたのですね)、 そしてこの本の1921年のアイルランド内戦 という時代なので、 IRAの遊撃隊とか 王立アイルランド警察隊(RIC)とか出てきて、 どことどこが闘っているのか、 登場人物の誰がどちらに属しているのか、 読みながら最初はちょっと頭がこんがらかりました。。

アイルランド、 という国のことを 「母犬のそばにくっついている子犬」というような表現をしていたのは 司馬遼太郎さんの本『街道をゆく 愛蘭土紀行』だったと思いますが、 地図をみると本当にイギリス本土とアイルランドは親子の犬みたいな形をしています。。 その母の支配からの独立を勝ち取るための闘争の時代が舞台なので、 取り締まっている警察は〈王立〉 英国側なのですね。 そしてアイルランドの土地を所有している貴族や地主階級も。

そうした歴史を抜きにしても、 自動車襲撃事件で女性を射殺したのは誰か… という犯人捜しとして読めば良いし、、 容疑者も二転三転、、 登場人物それぞれに隠された謎がいくつも明らかになっていく物語として なかなか驚かされます。 IRAとRICとの抗争も報復や内通や、、(みせしめのような報復の記述はちょっとしんどかった…)

その一方で、 アイルランドらしく 幽霊? 妖精? ご先祖さま? 、、そんな不可思議な存在が なにかのメッセージを送ってきたりもして、、。

時代背景も犯人捜しも とても興味深く読めました。。 私の好みから言ったら、、 魅力的な女性の登場人物たちが複数いたのですが 《胸ズキュン》となる切なさというか、 ありし日の思い出の描写などがもう少し丁寧に描かれていたら良かったのになぁ… という感じかな。。 主人公も、 こんなに愛されていた人なのに ビジュアルが想像しにくかったです…

 ***

ここからは 個人的関心の資料編…

王立アイルランド警察隊(RIC)のウィキを見たら この物語に出てくる襲撃や闘争に関係することがいっぱい出てきて(ネタバレになります)、、 著者さんはいろんな史実をモチーフに物語を創り上げたのがわかりました。
 王立アイルランド警察隊 wiki

物語中に アイルランド独立戦争の女性活動家が登場するので、 私が知っているのは 詩人ウィリアム・バトラー・イェイツが愛し続けたミューズ モード・ゴンのことなのかしら… と思ったのですけど、、
 モード・ゴン wiki

アイルランドのジャンヌ・ダルクと呼ばれたモード・ゴンのほかにも、 彼女と共に闘ったこんな女性たちがいたのだと知りました。。 イースター蜂起での女性スナイパー
 マーガレット・スキニダー wiki

伯爵夫人でありながらイースター蜂起に加わり投獄、 そののちもアイルランド共和国側のために闘った
 コンスタンツ・マルキエビッチ wiki


日本でも 幕末の内戦 戊辰戦争の会津藩で戦った新島八重というすごい女性がいましたけれど、 これらアイルランドの女性戦士たちの存在にも驚かされました。。

内戦など 無いのがいちばんですけど・・・

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きょうの『真冬の訪問者』を読んで、、 松村みね子(片山廣子)さんが アイルランドのJ・M・シングの戯曲集を翻訳出版するにあたって ウィリアム・バトラー・イェイツが手紙を寄せ それを序文にしたのはいつだったろう… と調べたら、 本の出版は1923年(上記内戦の2年後)だったようです。 イエイツの序文はいま『火の後に: 片山廣子翻訳集成』で読むことができます。 イェイツのウィキにも イースター蜂起から内戦の時代のことも書かれていました
 ウィリアム・バトラー・イェイツ wiki

それにしても、、 イェイツから手紙をもらうって… すごくない? イェイツよ…。。 いくら片山廣子さんが奥ゆかしく、 松村みね子という筆名でそっとアイルランド文学の訳業をなさっていたとしても、、 イェイツから序文のお手紙をいただくなんて、、!! (有り得ないけれど私なら舞い上がってしまう…笑)

なんて


あの時代の文学、 歴史をともなう物語、、 いまは ロシアの物語を読んでいます。。 こちらも内乱や政変をくりかえしてきた今なお混沌の国・・・



それでは また。。



明日はあたたかくなるかしら…?
 (上の写真、いまは桜のスイーツめぐりに夢中です…♡)


ゆっくりと所蔵作品展を… 国立近代美術館

2025-02-26 | アートにまつわるあれこれ
先の三連休の一日、 大寒波との予報のなか いっぱいに着膨れて、 竹橋の国立近代美術館へ行って来ました。

所蔵作品展 MOMATコレクション(2025.2.11–6.15)」です。



展示作品の見どころやお部屋ごとの構成については、 国立近代美術館のページに詳しく載っています。
 https://www.momat.go.jp/exhibitions/r6-3

印象に残った作品のことをいくつか書いてみます(絵の画像は上記サイトに載っています)。 まずは第1室。 大きな作品、ナターリア・ゴンチャローヴァの《スペイン女》1916–20年 が目に留まります。 
ロシアの女性画家、 ウィキには「ロシア・アヴァンギャルド運動の著名な美術家・デザイナー」とあります(>>) 解説では、 ディアギレフの依頼でパリのバレエ・リュス公演のためのデザインをした時のものだそうです。 なるほど、舞台衣装の華やかさと、なんだかロシアイコンの図も思い浮かべさせ、、背後を見ればキュビズムの気配も感じるような…。

そして、 第4室から第5室。 モダニズムの彫刻と、シュルレアリスム100年。 
さきほどのバレエリュスの時代からも繋がりますが、 1920年代、大正後期から昭和初期の芸術は面白いです。 日本の芸術家もその動きのなかにあったのですね。

特に、 仲田定之助の彫刻作品、 まるでターミネーターの半分お顔が壊れた時みたいな…(こんな表現でごめんなさい)、、 国立近代美術館に作品ページがあります(>>https://www.momat.go.jp/artists/ana008) ほかにもこの時代ならではの個性的な立体作品がたくさんありました。

エルンストやイヴ・タンギーとともに、 日本のシュルレアリスム絵画も。。 キリコなどの影響もありありと感じるものの、 シュルレアリスムの動きは作家たちにとって本当に爆発的な何か新しさの一方、 世界の終わりを予感するような終末感もありますね。

ごく個人的には、 ここ数年の戦間期の文学、 第二次大戦前夜の文学への関心がつづいていたので、 この時期はやはり興味深いものです。 

第6室では 思いがけなく「戦争画」を見ることができました。 1月の日記にも書いていた藤田嗣治の戦争画や、 小磯良平、 向井潤吉など、 およそ戦争の情景など描きそうもない作家さんらの「戦争画」。 もともと素晴らしい技術をお持ちの画家さん達ですから、 戦場や終戦時の会見の一場面を描いてもものすごく巧い、の一言です。。 が、どのような気持ちで描いていたのだろうと。。 これは藤田の日記を読んだときの印象もありますが、 兵士達が命を懸けている戦場を自分が描くことへの、そこへ一緒に参加していることへの高揚感、みたいなものがその時の日記には表れてもいて、、 戦時というのは、その当事者でないとわからないものがあります。。 

 ***

新しい作家さんにも出会えました。 第7室の版画家 清宮質文。
まさに「詩情あふれる」作品でした。 駒井哲郎や恩地孝四郎の版画作品はもともと大好きなので、 その系譜にある作品群にとても心惹かれました。
創作時期は、 高度成長期に重なるそうなのですが、 恩地孝四郎などが活躍した大正から昭和初期の詩と文学の空気を感じて、、 好きです。

あと、 第10室まで。。 
「美術館の春まつり」での 日本画の早春のお花に癒されて… そうそう、、 このお部屋にはラタンのスツールがたくさん置かれていて、 そこにゆっくり腰かけて鑑賞したのですけど、 そばには《畳》もあって…!? (ここ座ってもいいのかしら…)
あとでHPを見たら、 「清家清の移動式畳」で、座っても良いのだそうです。。

国立近代美術館といえば、 展示室ごとにとても座り心地の良い、 革の椅子が置かれていて、 いつも(この椅子素敵だなぁ)と思っていたのですが、 マリオ・ベリーニというイタリアのデザイナーの椅子だそうです。 美術館展示室の〈椅子〉は、 弱者にはとってもありがたいものです。 美しくかつ心地良ければ尚更。


唯一、 心残りだったのは 展示替えのある後期作品、 速水御舟の作品が見られなかったこと。。 4月の展示なのですって。。 ふたたび行けるといいな… なかなか御舟さんに逢えない私。。


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ひさしぶりに美術館でのゆったりとした時間が過ごせて嬉しかったです。 常設展示は近代美術館も西洋美術館も いつ出かけてもとても充実しているので またゆっくりした時間を求めて 行きたいと思います。



今週は お天気も一気に4月並みの気温になるそうですね。 街の中も「春まつり」かしら…



もうすぐ 弥生月ですね…

戦後80年の今年読んでいる本①:『真珠湾の冬』ジェイムズ・ケストレル著

2025-02-21 | 文学にまつわるあれこれ(鴉の破れ窓)
タイトルの「戦後80年」ということに特別重い意味を込めている訳ではありませんが、、

いつからか二つの大戦にまたがる時代を描いた(または当時書かれた)小説、というものへの関心が続いて、これまでも様々な作品を読んできました。 マイケル・オンダーチェの『イギリス人の患者』(読書記>>)や、 カズオ・イシグロの『わたしたちが孤児だったころ』、 あるいは占領下のパリとノルマンディー上陸作戦を描いたエルザ・トリオレの『最初のほころびは二百フランかかる』(読書記>>)や、、

エンターテインメント小説では、ナチズムが台頭してくる1930年代のドイツを一年ずつ描いた警察小説ゲレオン・ラート刑事シリーズ(読書記>>)や、 占領下のイタリアでのレジスタンス活動を描いた実話にもとづく『緋い空の下で』マーク・サリヴァン著(読書記>>)や、、ほかにも色々と読みました。

戦争史にもともと関心があったわけではなくて むしろ逆に歴史無知であるがゆえに、小説を通じてやっと当時のヨーロッパや時代の空気というものを感じ取れてきて、、 わたしたちは戦争のあとの悲惨や傷痕についてはよく聞かされてきたけれども、 戦争がはじまる前の少しずつ変化していくときの世の中の空気や、そこに生きていた人の様子というのはなかなか実感できていなかったな… と。 

そういう時代の変化というのは、 戦争を直接描いた作品とかよりもむしろ全然関係のない、 例えば片山廣子さんのエッセイ集で読む日常の食べ物の記述だとか、 芥川龍之介の上海紀行文とかの中で ふっと身につまされるように感じることがあって、、 その極めつけが 室生犀星さんが芥川について書いた 「今のようにトゲトゲしい時勢ならもちろん自殺なぞしなかったであろう」という、昭和10年の回想(『深夜の人・結婚者の手記』>>)でした、、 この言葉がなんだか衝撃で、それから深く考えこんでしまいました。

もちろん芥川は死んでしまいましたから、 戦争への時代をどう書いたかは知りようが無いですが、、そのあとの読書では、 野上弥生子が大戦前夜の1938年から欧州へ旅立った日記『欧米の旅』を読んだり、 藤田嗣治の従軍画家としての日記を読んだりして、、(それが今年への年末年始のことでした)、、戦争へ突き進んでいく(実際はすでに始まっている)時でも、一般市民や作家や画家たちですらこれほどまでに戦争の実感が伴わずに生きてしまうものなのだ…となんだか空怖ろしくなったりして。。

 ***

めちゃめちゃ前置きが長くなりましたが、、そんなわけで今年は戦後80年だとあらためて気づき、、 これまでの経緯のあと読んでいる本と、いうことで今日のタイトルなのです。

野上弥生子や藤田嗣治の当時の日記を読んで、 いったい何のために日本軍はあんな戦争に突き進んでいったんだろう… と空しく思うばかりで、、(大陸への進出までならまだ意図は掴めても、太平洋戦争を始める意味はまったく理解できないから)、、そんなときこの本に出会いました。



『真珠湾の冬』 ジェイムズ・ケストレル著 山中朝晶・訳 ハヤカワミステリ 2022年

とても話題になった本らしいですね。。 確かに。ものすごく面白いです。
第二次大戦がずっと物語の背景になっていますが 戦争が主題ではなくてあくまでも殺人犯を追う刑事の物語、そして愛の物語なのです。。 だけど真珠湾攻撃から日米開戦という激流に主人公は巻き込まれていき、 戦時下の日本や東京大空襲、そして終戦まで、、 日本の戦史が物語と密接につながってくる、、 

1941年のハワイ。 白人青年と東洋人の女性が、拷問され惨殺された事件が起こる。殺された白人青年はどうやら米軍将校の家族関係者、、そこで内密に捜査にあたる為、退役軍人でもある刑事マグレディが呼び出される。。
マグレディは事件の犯人を追って香港へ向かうが、、 ハワイの真珠湾が日本軍に攻撃され日米開戦となり、マグレディは帰国することもできず日本軍に捕らえられ、横浜港へと連行されていく、、 そこから長い長い戦時下の日本との物語が…

事件当初、、 ほんとうならクリスマスのハワイで恋人に永遠の愛を告白するはずだったのに… というマグレディ刑事のとっても純粋な恋心と一途なハードボイルドぶりは、誰しも好ましく感じる主人公ではないでしょうか。。 戦時下の東京の描写や、日本の家庭での風習など、よくあるハリウッドもののトンチンカンな所もなくて相当調べ上げて書いたものと窺えます。

第二次大戦での日本軍、、というと リチャード・フラナガン著の『奥のほそ道』なども読みましたが、捕虜への非道な扱い、軍部の横暴や人間性を失った思考停止状態の兵士たち、、など 読むのがつらくなるものでしたけれど、、 『真珠湾の冬』を読んで日本人として救われるのは、 大戦時の日本人にも〈平和〉を求める〈国際人〉がいた、、と書いてくださっていること。。よくぞこんな風に日本人にシンパシイを保って書いてくれたと、、(ちょっと美化しすぎな所もあるかもしれないけれど)、、著者さんには感謝すらしたくなります。

終盤には雪深い信州の野沢温泉村まで登場して、、ほっこり。。。 峠の茶屋らしき処を〈喫茶店〉と訳されているのには、、(終戦直後の野沢温泉に喫茶店は無いべ…)とクスっとしたりしましたが、、 純粋一途な刑事さんの物語、、読後感は温かいものになっています。 続編もぜひ読みたいですね。


ところで、、 こんな記事をみつけました
 真珠湾攻撃「だまし討ち」の責任は「大使館にあり」は本当か? (Wedge online)

日本の大使館員も、タイピストも、 『真珠湾の冬』には登場するので、お読みになった方にはちょっと興味深い記事かと思います。。 当時のタイピストって、女性? それとも男性? 女性が主な仕事でした、、よね?

これは関係ない話だけれど… 
、、 かつて 大戦中の満州にいて、終戦後たいへんな思いをして帰国した婦人から聞いた話で、、 敗戦後の混乱のなかを逃げていく時に、 軍部の車両に乗せられることになって、、 その婦人は「私はタイピストです!」と叫んだら、お前はこちらの車両へ乗れと別の車に乗せられた、と。。 それがどういう意味をもつのか子供の私には聞いても全然わからなかったけれど… (以上余談)


 ***

上で、、芥川は「自殺なぞしなかったであろう」という室生犀星さんの言葉を書きましたが、、

真珠湾攻撃の年、芥川龍之介が生きていれば49歳、 まだまだ作家として充実期にあったはずの年齢です。

なぜそんなことを思うかと言えば、、芥川が20代の青春期に交友のあった、アイルランド人のロイター通信員、、(「彼 第二」で書かれています>>)、、もしも二人が生きていて、大戦の頃まで交流が続いていたら、、 そんなありもしない想像を膨らませてしまうのは私の悪い癖…

でも、 ひとたび心を交わし合った友人ならば、 国が異なるからといって、 戦争が始まったからといって、 友情が消えてしまうことなど無い、、 ですよね、きっと…



戦後80年目の読書


これからも つづいていきます。。



本当は… を

2025-02-14 | …まつわる日もいろいろ
先日 ふと思ったことがあって…

〈本当は〉やりたくないんだけど… とか、、 〈本当は〉好きじゃないんだけど… とか

ほんとうは… と思いながら少し我慢をして何かをする、、 っていう事、 よくあると思うのだけれど、、 これからは、、

〈本当は…〉と思う事は やめてしまおう。 ほんとうはイヤならやめてしまえばいい。。 我慢して過ごす時間はこのさきの人生にはいらない。。 だけど、
〈本当は…〉やりたいと思うのなら 〈本当に〉やりたいことをすればいい… って。

あたりまえのことなんですが…。


でも 〈本当に…〉 こころの底から思っているもののためには いろんなこと 耐えたり我慢したり それは出来るはず。。

 ***

きょうは久しぶりに自分のCDを聴いています。 ここのところラジオやネット配信の音楽ばかり聴いていましたから…



トーマス・シッパーズさんのバーバーなどの管弦楽集を。
この前、 ウィーンフィル&ドゥダメルさんの「弦楽のためのアダージョ」のオフィシャルミュージックビデオなるものがあるのを知り、 ドゥダメルさんも好きだし 演奏も映像も素敵なのでしたが、 やっぱりシッパーズさんの「弦楽のためのアダージョ」のほうが好きだな… 感情が溢れすぎるこの曲は… やっぱり強すぎて苦しい…。 

シッパーズさん指揮の録音CDは 最近になってだいぶ出てきているということなのでまた聴いてみようかな… N響さんをシッパーズさんが振った録音などもあるらしいし…


 ***

話かわって
この春のイベントが あれこれと情報が出てきて(ラフォルジュルネも!) いっぱいいっぱい悩んでいます…笑。 あれも行きたい これも行きたい… ほんとうは… あっちにも…。。


〈本当は…〉を


〈ほんとうに!〉 にするのは


結構 たいへんです…  ほんとうに。。(苦笑)



Happy Valentine's Day.    Thank you for all... ♡