昨夜は、夜明けまぢかまで洋書を睨みつつ辞書を紐解き格闘をしてゐた。俺の頭は元来脆弱に出来ているからこれでは堪まらん、休息だ、休息だ、と勝手に取り決め今日だけは電車の中で漱石でも読んでやらうと鞄に押し込め停車場へ急いだ。吊り革にぶら下り次第に墨色を深めていく空に時おり目をやっては頁をめくっていたが、こいつが存外面白い。江戸言葉の調子といふのが何とも臓腑に落ち着くのである。
・・なんてしょうもない文体演習してないで・・(笑)
この前、漱石の英文学評論を読んでいたら、シェイクスピアの『マクベス』に出てくる幽霊のことを、「バンコーの幽霊は宴会の席に御馳走を食いに出る。尤も平人に近い幽霊である」とあって、もうおなかがよじれる位、笑った。ご馳走を食いにきたわけじゃあ、なかろうよ。。これは講義録なのできっと大学生相手に講義しながら、冗談のつもりで言ったんでしょうが、、世界広しといえども、バンクォーをそう評したのは漱石だけでしょう、面白すぎ。
さてさて、今宵の月はよき月かな、寝ましょ。
・・なんてしょうもない文体演習してないで・・(笑)
この前、漱石の英文学評論を読んでいたら、シェイクスピアの『マクベス』に出てくる幽霊のことを、「バンコーの幽霊は宴会の席に御馳走を食いに出る。尤も平人に近い幽霊である」とあって、もうおなかがよじれる位、笑った。ご馳走を食いにきたわけじゃあ、なかろうよ。。これは講義録なのできっと大学生相手に講義しながら、冗談のつもりで言ったんでしょうが、、世界広しといえども、バンクォーをそう評したのは漱石だけでしょう、面白すぎ。
さてさて、今宵の月はよき月かな、寝ましょ。