以前に書いただけで、映画も、サントラも、その後忘れたままになっていた「アイム・ノット・ゼア I'm not there」
なんだかわからないバックバンド、ミリオンダラー・バッシャーズ the million doller bashers て何だろ、、と思いつつ、「このギターはトムだな!」と閃いた、、というのは以前に書きました。こういう多くのアーティストが参加した、サントラというか、ボブ・ディラン・トリビュートとも言えるアルバムは、出来たら視聴してからにしたい、、出来ることならライナーも読んでみたい(ちゃんと詳しいかどうか)、、と思いつつ、、やっぱり忘れてました(笑)。
今、、聴いてます、公共の利用で。。(感謝!)
ミリオンダラー・バッシャーズとは、この映画のサントラのためにソニック・ユースのリー・ラナルド(g)中心に組まれたバンドで、ウィルコのネルス・クライン(g)、テレヴィジョンのトム・ヴァーレイン(g)、スモーキー&ミホのスモーキー・ホーメル(g)、メデスキー・マーティン&ウッドのジョン・メデスキー(key)、ディランバンドのトニー・ガーニエ(b)、そしてソニック・ユースのスティーヴ・シェリー(ds)だそう。
私はトムとソニック・ユース、ウィルコくらいしか知らないけれど、そのイメージでほぼ想像できる音。特にギタープレイは。。。 何と言っても、1曲目のエディ・ヴェダーが歌う「見張塔からずっと」のインパクトは強烈。エディの強力なVoに、このミリオンダラー~のバック(ギターなんかちょっとダイアーストレイツを想わせるひょろひょろした感じの、、)が、こんなに似合うなんて面白い! ヤー・ヤー・ヤーズの女性Voカレン・Oとの組合せも魅力的。スティーヴン・マルクマスは、、前からちょっと気になっていた人ですが、彼のちょっぴり神経症的な声との組みも素敵。。 つまりは、、この手のギター&Voがダメな方にとっては、たとえディランの楽曲がとても好きでも、ちょっとダメかもしれない、、というトーンかもしれません。
他にも、ロジャー・マッギンや、ウィリー・ネルソン、そしてあのシャルロット・ゲンズブールのバックをつとめる〈キャレキシコ〉が素晴らしく味のある演奏をしている。、、
ラストの方で聴ける、これまた強烈にインパクトのある、アントニー・&ザ・ジョンソンズの「天国への扉 knockin' on heaven's door」は、これはもう完全にアントニーの世界で、全体からするとちょっと浮くくらいに、アントニーのあの妖艶なVoは特別ですね。(初めてルー・リードのザ・レイヴンで聴いた時、黒人さんだと想ったもの。。あのようなデラックスかつ乙女ちゃんな白人男性だとは思いませんでした、、)
このアルバムは、買い!ですね。 そして、こういうトリビュート盤で新たに素敵なアーティストに出会えるというのも、、素敵なことです。(だからお金が無くなる、、という困った影響は多大なのですが、、泣)