星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
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国立西洋美術館

2012-07-17 | アートにまつわるあれこれ
昨日 行ってきました。

朝一番に『ベルリン国立美術館展』のほうへ、、 お昼をはさんで 午後は常設展と、 『クラインマイスター:16世紀前半ドイツにおける小画面の版画家たち』を。 合計で6時間ちかく美術館にいたことに。。 好きな場所だから良いですけど、、 疲れた(笑)

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『ベルリン国立美術館展』、、 話題のフェルメール作品 『真珠の首飾りの少女』も もちろん良かったけれど、 思いのほか それぞれの展示室の彫刻作品が どれもすばらしかった。

http://www.berlin2012.jp/tokyo/gallery.html

オフィシャルサイトのほうでも見れますが、 大理石レリーフの『聖母子とふたりのケルビム』のマリアさまの美しさや、、 第2章の展示室にあった 『聖クリスピアヌス』などの小さな彫刻作品も どれもきれいだった。

絵画ではやっぱり デューラーは凄くて、、 織物や毛皮の質感など 尋常ではない精緻な描き方。。

第1章にもどるけど、 『洗礼者聖ヨハネ』の絵も印象的でした。 苦行に痩せ細ったヨハネの姿と、 イエスの行く末を暗示する磔刑をかたどった杖、、。 ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの『荒野の洗礼者聖ヨハネ』の絵を見て以来(2005年>>)、、 描かれた洗礼者ヨハネ像は つい意識して見てしまいます、、。

フェルメールはやはり人だかりがしていましたけど、 アクリルケースの覆いとかが無くて、 他の絵と同様に普通に近づいてみることが出来て良かったです。 フェルメールの椅子の鋲にはいつも感心してしまいますが、、 一眼レフカメラで撮影した場合に焦点が奥に合うと手前がボケるような具合に、、 一番手前でアップになっている鋲のピントが微妙にぼやけて、、 焦点は奥の机の上や少女の手元に集められるような感じになっていて、 なんだかすごいなぁ、、と やはり見入ってしまうのでした。。

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もう何度も来ている常設展。 でも、 何回か見ているはずなのに わかっていなかった発見も。。

ロダンのこの像、、 『説教する洗礼者ヨハネ』だって、、 昨日はじめて気づきました、、(恥)
http://collection.nmwa.go.jp/S.1959-0052.html
ロダンらしく見事に凛々しい 聖ヨハネ。 民衆の心を一気に惹きつけたであろう高らかな説教の声が聞こえてきそうな、、 逞しい像。。 さっきのやつれきった『洗礼者聖ヨハネ』も それはそれで修行の姿ではありますが、、 対照的。

そして、、 ギュスターヴ・モローが描くサロメも、、 何度も見ていた筈だし、、 ヨハネ=ヨカナーンの首が描かれた絵も本などでよく覚えているけれど、、 『牢獄のサロメ』の絵の左奥に、、 今まさに首を落とされようとしているヨハネの姿が描かれているのは、、 昨日やっと気づいたのでした、、
http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0196.html

サロメがヨハネの首を欲したというのは、、 創られた話だということのようですが、、 つい先ごろ、 こんなニュースもあったのですね、、(びっくり、、)
「洗礼者ヨハネの遺骨発見?」(ナショナルジオグラフィックニュース)

なぜブルガリアに…? 

でももしも本当なら(本当かどうかは永遠にわからないでしょうけれど)、、 DNAからクローンを創ってもらって、、 洗礼者聖ヨハネにお会いしてみたい・・・ お言葉を聴いてみたい・・・

サロメの気持ちがわかるかも・・・

(すみません、、 不敬な気持ちではありませんです。。 憧憬の想いと取って下さいまし)

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タイムトラベル出来たらお会いしてみたい歴史上の三人物は、、 洗礼者聖ヨハネさまと(無論イエスさまも遠目で良いですから…)、、 それから空也上人さまと、、 昔から憧れの文学者 万葉時代の高橋虫麻呂のお三方なのであります。。。 なぜ? ・・・なぜでも。。


、、と、、 話が熱中症気味になってきましたので これまでにしましょ、、