不死身の写真館

　あの人は今、なんていう番組があるけど友達や知り合いでも今どうしてるんだろうという人はいる。会う気になれば狭い日本、何時だって会えるのにもうウン１０年も会ってない人ばかり。

　山の写真を撮った後、アパートの近くの写真屋でプリントした。そのうち山の話をするようになった。その街を離れて１５年以上経った。最後に行ったのが１０年くらい前かな。先週、その写真屋の近くに来たので途中下車した。

　そこは家と店は別々で店には電車で２０分ほどかけて通ってる。しかもやってるのは自分の親くらいの歳の夫婦、営業してない可能性が高い。街並は随分と変ってしまったけど看板はあった。だけど店は金券ショップになっていたなんてのはよくある話。

　道の向こうから恐る恐る覗いてみるとまだ写真屋だった。見慣れた顔が接客してる。客が帰った所で店に入る。ねぇねぇお母さんボッケさんが来たよぉ、と小さな店の隅の方に小走りで行く。するとこれまた見慣れた顔が。「 おばさぁん、まだ生きてたんだぁ 」 と余計な一言付きの感動の対面。

　「 今日はお父さん病院に行く日なんで居ないんだよねぇ 」 って言う。そんな年頃なんだなぁ。時間も忘れて近況なんかを話した。少し前までは野辺山の方にハイキングに行ったりしてて俺が佐久に来てからも近くを通ったようだ。小海線のハイブリッド列車に乗ってみたいと言っていた。遠いけど家に遊びに来てくれと言ったけど実現するかなぁ。

小海線の上りはどっちだって話

　田舎者同士がどっちが田舎じゃないかを競うことがよくある。都会の人が聞いてると困惑したくなるような会話だろう。うちじゃぁ狸は出るけど熊なんて出ないぞ、なんていう話では。で、生まれも育ちも超田舎なヨメは大月に異常な対抗意識を示すが比較にならないので無視してる、ってこれが既に田舎者同士の戦いか。

　山梨県の小淵沢と長野県の小諸を結ぶ小海線というのがある。どちらが上りかという話になった。そんなのは小諸から小淵沢に決まってるじゃんかと俺が言うとヨメはそうではないと突っ張る。証拠の品も無いし困ったなと思ったら新幹線の座席で見つけた小海線のハイブリッド列車のパンフレットであっさりケリがついた。

７月２５日(金)までのハイブリッド列車の時刻表




　まぁどんなもんかなって興味があるんだけど、小諸や佐久から往復利用し易いダイヤだ。小淵沢まで来て乗ってみようと片道しか乗れないかな。小諸小淵沢間は大人往復２９００円、けっこういい値段だ。佐久平小淵沢間だと２５６０円か。車はジャスコ辺りに置いといて、と。

　これより詳しい話はJR東日本　長野支社にある。このＵＲＬが新幹線内の電光掲示板に現れたんだけど読み取れなかった。jreast って何だってところで躓いたんだけど、jr_east だったらすんなり読めただろう。