村雨

　スーパーでレジに並んだら外は雨。かなり強く降っていた。雷は鳴ってないから雷雨ではない。夕方ではないので夕立でもない。村雨ってもんだろうか。兎に角自転車なので雨が降ってる間は待つしか無い。幸い店内の小さな喫茶コーナーで１５分ほど待っていたら雨が止んだ。この辺りは止んだけど問題は別の場所。待ってましたとまた雨雲の中に入るようでは困る。

　携帯端末は持ってないけど、こんな雨を降らす雨雲の位置までまでは分らないんだろうな。兎に角情報は何も無いので店を出るしかない。車は水溜りにお構いなく突っ込んで水しぶきを上げながら走ってくるので車の来なそうな道を選びながら帰った。見渡す限り雲がかかっていたが、進んでいくとどうやらボッケ家の方が雨らしい。しかし途中には雨宿りで時間を潰せるような気の利いた店は無い。家まであと１.５ｋｍってところで雨雲の端っこに突入。

説明が足りなかったのか？

　食品を包むラップには色々あるが使い易さならクレラップだ。切った時にラップがグチャッとなることが無い。だからフィルムを使いきってもこの刃が付いた箱は捨てたくない。というのも易いラップや貰い物のラップがあればその中身を…

　しかしヨメは切れ具合に関しては他のも同じようなものだと言う。だからフィルムが無くなるとヨメは直ぐに箱を捨ててしまう。日頃トロくさいヨメはこの点に関しては何故か素早い。だけど素早くする部分を間違えている。

　今朝も無くなったのに気がついた。使い易いから捨てるなと言い、今日はその根拠を説明した。この刃の部分がどうたらこうたら。するとヨメはその事に初めて気がついたと言い放った。咥えてそういえば切れ易かったとかなんとか。違いの分らない女だ。ＣＭでもやってるのに…　苦節１０ウン年、ようやく分って貰えた。


他のラップの刃は点線のように直線だから時々切るのに失敗する

メールの本気度がよく分からない

　「 トラブルが発生したので至急調べてください 」 なんてメールをよく貰った。でもその割にはどのバージョンで何が起きたのか具体的に書いてない。そんなに至急ならば電話だと思うのだが一言二言しか書いてないメールだけ。たまに調査は終了したけど 「 今メール見ました 」 なんてちょっと意地悪したが変わらない。単に人を急がせたいだけなんじゃないのかと思っちゃう。

　ヨメは家ではあまりパソコンを使わない。だからメールが来ても分らない。そんなんだからたまにパソコンを使い出した時にはメールを見ろと言う。すると一々煩いと言い返される。でも一々言わせるのはどっちなんだ、と。

　そんなヨメにメールが来ていた。返事をしないから滅多にメールが来ないけど奇特な人がたまに送ってくる。それは食事会をしようというものだった。読んでからパソコンを終らせようとするから 「 返事をしないの？ 」 と一言。またブツブツ言う。だけどせめてメールを読んだくらいは知らせるべきだ。

　ふと思った。ヨメのメールの返事が江戸時代の飛脚よりも遅いのを分ってるのに何故直近の食事会の事をメールで誘うんだろ。本当に食事会をしたいのなら電話をするか俺にメールをすれば確実なのだ。ということは万が一メールを読んでくれたらいいやくらいに考えてるんだろうか。誘ったというアリバイ作りってことも。