お隣の町の美術館が「平松礼二館」としてリニューアルオープンしたのが昨年10月です。
平松画伯の描く「ジャポニスムの世界」は、とても魅力的です。
「睡蓮」で有名な印象派の画家「クロード・モネ」が愛したのが「ジャポニスム」・・・
フランス郊外のジベルニー村にアトリエを建て、睡蓮のある池を庭に作り、晩年はもっぱら「睡蓮」を書き続けたモネ。 平松画伯は、このモネの庭をしばしば訪れ、同じように「睡蓮」を書いていて「ジャポニスムへの旅」シリーズとして、各地で個展を開いています。
←「モネの池・夏」(ポストカードより)
モネの「睡蓮」が好きな私。平松画伯の描く「睡蓮」にもとても興味を持っていました。
が・・・、それ以上に「平松礼二」の世界に惹かれるのは、「繊細」でありながら「強烈な色合い」と「瞑想の世界」に連れ込まれそうな「画風」だからです。
モネの「睡蓮」が「ほんわか」とした「幻想の世界」であるのに比べると、とても対照的な感じを受けます。
→「東京の緑」
画伯の絵はどれも「繊細」に「丁寧」に線が描かれていて、「岩絵具」の美しい色が生きている・・・とってもすばらしいものです。
思わず「夢かしら?」と思ってしまうような不思議な雰囲気があります・・・。
「平松礼二・・・?」って、知らない・・・という方も、「文芸春秋」の表紙の絵を描いている画家・・・と言えば「あ~~ぁ、あの絵・・」って思い出す人も多いのでは?
2000年から、ず~~っと、今でも書いています。
フランスのモネ財団から「モネと日本との交流に貢献した友情の証」として、平松画伯に「モネの庭の睡蓮の株」を譲られたそうです。
その「株の一部」が、この「平松礼二館」の設立を記念して、画伯よりこの美術館に贈られたそうで、庭の池で大切に育てられています。
今は冬なので、枯れていますが、春になると緑の芽がふき、夏には美しい花が見れるそうです~~。