二回目に、愚息の友人の「柳家三三師匠」をお招きしたりした関係から、私も毎回お手伝いをさせていただいています。
その第4回目の寄席が27日(日曜日)の夜ありました。
今回の高座は「柳亭市場さん」と、女性落語家の「柳亭こみちさん」でした。
市場師匠は、三三師匠と同じ「柳家小さん」門下です。
語り口も声も、ちょっと似ているなって感じました。
「落語は、背景に浮世離れの感はありますが、登場する人間の心情に変わりはないと思います。噺の幹の所を押さえて見失わず、言葉遣いに責任を持って、噺の風情をこわすことなく、その場のお客様に喜ばれる事を旨としています」
という、ご本人の弁。
その言葉のとおり、隅々まで、きちんとした言葉遣いと声量、態度に、とっても魅せられました。
この日は、「入門してまだ4ヶ月」というお弟子さんを連れてこられました。
彼が「師匠これは・・・」とか「あれは・・」とか、いろいろ気をつかいながらお世話をしている様子を拝見し、「伝統芸能を継ぐ」という厳しい世界を見せられ、「頑張って~~!」とエールを送りました。
でも、そんなピリリとした厳しい雰囲気の中でも、「弟子を育てる」「頑張れよ」という師匠の温かい気持が感じられ、ほっともしました。
彼が「前座」「二つ目」「真打」と昇進する中で、いつかこの「高座」に来ていただける日があることを楽しみにしています。