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「最も遠い銀河」 上下 白川 道 著
長編ですが、一気に読み終わった本です!
世の中には「日陰に蒔かれた種」と「日向に蒔かれた種」がある。
そう、人間は生まれながらにして「平等」ではない・・・。
そう、人間は生まれながらにして「平等」ではない・・・。
そんな思いを抱きながら、「日陰から日向」の人間になろうと努力を続けている主人公の「悲しくて切なくて、そして苦しい」恋愛を交えながらのストリー。
そこに、一人の定年退職した刑事がからんできます。
現役中の「未解決事件」のひとつが今も気になっている元刑事。彼の息子や昔の同僚と協力しながら、病を隠して調査を続け、主人公への包囲網をせばめていくのです。
現役中の「未解決事件」のひとつが今も気になっている元刑事。彼の息子や昔の同僚と協力しながら、病を隠して調査を続け、主人公への包囲網をせばめていくのです。
読み進むうちに、なんだか主人公が可愛そうになってきました・・・元刑事が憎くなってきました・・・(苦笑)。
日陰に生まれて苦労し続けた主人公が、ようやく日の当たる場所に立とうとしているのに・・・、
ただ、愛する人の願いをかなえてあげただけなのに・・それが「罪」になっているだけ・・・。
ただ、愛する人の願いをかなえてあげただけなのに・・それが「罪」になっているだけ・・・。
悲しいさびしい、つらい結末に、「どうしてハッピーエンドになってくれなかったんだろう・・・」と、とても残念に思いました。
物語の中で、主人公が上を向くきっかけとなった詩、
「光、生まれる朝
光、支配する午後
光、眠る夜
生まれいでたる光輝かざれば
夜の闇に朽ちるのみ
一瞬の光は
永遠の輝きをもって
遠い銀河に眠る」
光、支配する午後
光、眠る夜
生まれいでたる光輝かざれば
夜の闇に朽ちるのみ
一瞬の光は
永遠の輝きをもって
遠い銀河に眠る」
一日の光の挿し方が、人生への光の挿し方に通じる。
物語の舞台の中心は「小樽」~~、
北の大地の有名な観光地ですが、その「小樽の海」のロマンチックな美しさを思い描きながら読める本です。
北の大地の有名な観光地ですが、その「小樽の海」のロマンチックな美しさを思い描きながら読める本です。
とってもステキな本で、私のお薦めの一冊です~~♪