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「天国への階段」 白川 道 著
前回の読書感想文で「白川氏の本・最も遠い銀河」をUPしましたが、その文章から想像できる「美しい風景」「人間のつながりの不思議」「日陰と日向に生きる人々の心」「美しい愛」・・・・小説だからこその設定とは思いつつもとても印象に残っています。
上下巻に分かれた長編ですが、こちらも途中で止めることができなくなるほどの読み応えのある内容でした~~♪
《 極貧の生まれの主人公が、美しい風景のふるさとを捨て大都会で成功すること。
それまでには、「危険な人々」との接触で本人が犯罪こそ犯さないまでも、その意をくんだ忠実な部下の犯行。
どんな境遇になろうとも、まっすぐな優しい心を失わない主人公。
幼馴染の彼女に助けられながらも、彼女とは「死」という別れがあり、心を閉ざす主人公。
成功し財や地位を得た主人公が出会う「日向に生きている美しい女性」。
幸せが目の前に来ている主人公を、追い詰める「老刑事」。
自ら命を絶つ主人公。 》
前作と同じような設定、展開ですが・・・、やはり主人公を憎めず哀れんでしまった私(苦笑)。
ハッピーエンドになって欲しいと願いつつも・・・・やっぱり悲しい結末に・・・。
幸せに終わる物語を期待して、次も白川氏の本を読んでみたいと思っている私です~~♪