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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私.
日々の出来事、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

「生きるぼくら」~~♪ 読書感想文です。

2021-12-26 | 本と雑誌
今回、手に取った本・・・、「認知症」を発症した祖母とその孫たちが周囲の人たちに支えられながら、いっしょに生きていくお話・・・。
「認知症」の症状が書かれた場面では、この5年間の妹の日々を想い随所で涙がホロリと落ちそうになりました・・・。

人の温かさ、家族の尊さを感じられる とってもステキな本です~~♪

  「生きるぼくら」  原田 マハ  著
      

『 小学生の時に両親が離婚。母親と二人暮らしの「人生(じんせい)」は、いじめが原因で高校を中退、ひきこもりになっていました。
ある日、母親から突き放されてしまい、一枚の年賀状を頼りに、優しく温かかった祖母の住む蓼科に向かいます。
が・・・、十数年ぶりに会った祖母は認知症を発症していました。

「人生」より少し前に、祖母を訪ねてきたという「つぼみ」。
彼女は「人生」の父親の再婚相手の娘で、対人恐怖症です。
昨年、両親を一度に亡くし、血のつながりのない祖母を訪ねてきていたのです。

本当の孫と、血の繋がらない孫と、認知症の祖母の三人で始まる生活。
周囲の多くの人の温かい気持ちに助けられて、「昔ながらの米作り」に挑む「人生」と「つぼみ」~!
それは、気が遠くなるような手間暇がかかるものでした。

ようやく迎えた収穫期~~~それぞれの心の中にも温かいものが実ったのです~~♪ 』

日本人が昔から大切にしてきた主食の「お米」、それを握る優しい祖母や母の「手」、中に入れる具は、これも祖母や母の手作りの「梅ぼし」~~、
この物語の中で、主役です!

農業の大変さや、田舎の人たちの優しさ、すばらしい自然の景色~~、
描かれるものすべてが心を癒してくれる、ステキな物語でした~~♪