主人公はプロット重視タイプらしいイギリスのミステリ作家なのだが、映画そのものはあまりプロットのひねりではなく感覚的なスリルで引っ張っていく、フランス映画らしい作り。
フランスからチャールズ・ダンスの編集者になんべん電話しても一向に出ないので何か陰謀を巡らしているのかと誤解させるところなど、思わせぶりすぎるところはあるが、ゆらめく水を湛えたプールのそばに若い女と初老の女が並んでいるだけで、ある予感があって飽きない。
子供かと思った小さな女が、アップになると老人というあたりの異様さ。男は老いも若きも意馬心猿というあたりも意地悪い。ラスト出てくるもう一人の若い娘がブレース(歯列矯正器)をつけている。若さ、というより稚さの記号であるとともに、やはりこれもこの監督の一種の変態趣味。
ルドヴィール・サニエがしきりと若くて豊満な肉体をさらすもので、初老(出演当時58歳?)のシャーロット・ランプリングと対照しているのかと思うと、ラスト近くでランプリングが意外なくらい若々しい身体を見せるものでびっくり。若い女と張り合うのが回春法ということか。
(☆☆☆★)
フランスからチャールズ・ダンスの編集者になんべん電話しても一向に出ないので何か陰謀を巡らしているのかと誤解させるところなど、思わせぶりすぎるところはあるが、ゆらめく水を湛えたプールのそばに若い女と初老の女が並んでいるだけで、ある予感があって飽きない。
子供かと思った小さな女が、アップになると老人というあたりの異様さ。男は老いも若きも意馬心猿というあたりも意地悪い。ラスト出てくるもう一人の若い娘がブレース(歯列矯正器)をつけている。若さ、というより稚さの記号であるとともに、やはりこれもこの監督の一種の変態趣味。
ルドヴィール・サニエがしきりと若くて豊満な肉体をさらすもので、初老(出演当時58歳?)のシャーロット・ランプリングと対照しているのかと思うと、ラスト近くでランプリングが意外なくらい若々しい身体を見せるものでびっくり。若い女と張り合うのが回春法ということか。
(☆☆☆★)