ブライアン・デ・パルマばりの行き当たりばったり的構成。
ギョンアという暗い感じの子がサークルに入って虐められて自殺し、その子の幽霊に殺されたサークルのメンバーは目を抉られている、というスジなのだが、どうも幽霊になる前から周囲の人間に祟っていたみたいで、回想の扱いが曖昧で混乱を招く。さらに自殺したのには実は裏にトリックがあったという、とってつけたような展開になり、そのトリックがどう見てもムリヤリな上、なんで目を抉られていたのかよくわからず、最後の方では幽霊のコワさとは別に普通の人間がいきなりサイコキラーみたいになり、あまつさえジェイソンのごとき不死身になるという調子。
幽霊が出てくるあたりは演出のセンスを感じさせるが、ストーリーを追うのに余計な負担がかかるものだから場面にのめり込めず、オチも頭でそうですかと思うにとどまる。
スポーツマンのメンバーの部屋の壁にエゴン・シーレとともにやけに不健康なチャップリンの画が描かれていたり、エリートのOBのオフィスの壁に「ゲルニカ」が架けられているあたり、妙に凝っている。鍵になるビデオのタイトルが‘a few good man’。「ア・フュー・グッドメン」のもじりなのは明白。
原題の意味はわからないが、英語題はnightmere。日本題はなかなかうまい。
(☆☆★★★)
ギョンアという暗い感じの子がサークルに入って虐められて自殺し、その子の幽霊に殺されたサークルのメンバーは目を抉られている、というスジなのだが、どうも幽霊になる前から周囲の人間に祟っていたみたいで、回想の扱いが曖昧で混乱を招く。さらに自殺したのには実は裏にトリックがあったという、とってつけたような展開になり、そのトリックがどう見てもムリヤリな上、なんで目を抉られていたのかよくわからず、最後の方では幽霊のコワさとは別に普通の人間がいきなりサイコキラーみたいになり、あまつさえジェイソンのごとき不死身になるという調子。
幽霊が出てくるあたりは演出のセンスを感じさせるが、ストーリーを追うのに余計な負担がかかるものだから場面にのめり込めず、オチも頭でそうですかと思うにとどまる。
スポーツマンのメンバーの部屋の壁にエゴン・シーレとともにやけに不健康なチャップリンの画が描かれていたり、エリートのOBのオフィスの壁に「ゲルニカ」が架けられているあたり、妙に凝っている。鍵になるビデオのタイトルが‘a few good man’。「ア・フュー・グッドメン」のもじりなのは明白。
原題の意味はわからないが、英語題はnightmere。日本題はなかなかうまい。
(☆☆★★★)