prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ブラザーフッド」

2004年07月24日 | 映画
兄の方がしきりと弟を守ると言い張るのだが、戦闘になったら自分の身を守るのだって難しいだろうに、そんな余裕などあるのだろうか。長幼を重んじる儒教的感覚ということなのか? しかも特に訓練を受けたわけでもないだろうにやたらと強くて、手柄をたてて勲章をもらって弟を内地に返そうとするのだから、そんなにうまくいくと考えるのも、さらにそれを実行してしまうのも、フシギ。
だんだんおかしくなって捕虜を虐待したり突然北朝鮮に亡命したりするあたりも、納得できるようには描けていない。アカ狩りをする部隊が現れて義姉を捕まえて処刑しようとするあたりも、ずいぶん唐突な展開。「プライベート・ライアン」ばりの戦闘描写もあんまり長々と続くので飽きてくる。全般にリアルというより劇画調。
(☆☆☆★)

「トロイ」

2004年07月24日 | 映画
トロイの木馬というと愚行の代名詞みたいになっているが、このドラマを節目節目で動かしているのはたいてい愚行なのですね。和睦を結んだ直後にパリスが相手の王の弟の妃を奪って逃げるのもそうだし、アキレスの従兄弟が戦闘に参加したいばかりにアキレスに変装して戦いに出たあげく殺されてしまうのもそう。それがバカバカしく見えず、こういうこともあるなと思わせる。
さすがに木馬をわざわざ城内に引き入れるあたりは、あまりに愚かしいせいか、御存知のオハナシという感じでとっとこ済ませている。門を開ける場面さえ省略していた。
戦闘シーンの大群衆の処理の鮮やかなことは、デジタル技術だけではない。

ブラッド・ピットの半分神の血を引いているもので、やたら人間社会の枠をはみ出てしまうアキレスのキャラクターは、「レジェンド・オブ・フォール」のトリスタン(!)にちょっと似ている。ああゆう役、好きなのかね。
エンド・タイトルでシナリオのコピーライトを製作会社のワーナー・ブラザースが所有している旨出る。よくあることか?
(後註・同じワーナー・ブラザースの「ハリー・ポッター」シリーズでも同じようなタイトルが出ている)
(☆☆☆★)

牛丼

2004年07月24日 | Weblog
久しぶりに牛丼を食べる。価格が290円から350円に上がって、心なしか客が減っていた気がしたが、味もあまり変わらず、これといって感慨もなし。
アメリカ牛肉の輸入問題、結局あいまいな解決になりそう。アメリカ人の無神経ぶりもすごいけど、完全に安全をチェックできないのもまた確かで、頭の痛いところ。
また聞きだけれど、外人が牛丼は野菜が多くていいと言ったとか。どこが?と思ったら、アチラの感覚では米は野菜扱いになることあるのね。

画像は盆踊りの準備中。おそろしく狭く写ってる。