条件がいいジムに移ってしまう選手のエピソードとか、かなりトレーナーの政治力が試合を組むのを決めるといったあたり、ボクシングの裏面まで繊細に描いている。
ヒロインが客の食べ残しを食べたり、家族が生活保護をあたまからあてにしているプア・ホワイトの生活の描写がリアル。
ナレーションで運ぶ作りはフリーマンの声の良さを生かしたものでもあるが、ラストともに映画の神話的なニュアンスを出した。
スワンクの文字通り体当たりの演技、フリーマンの惨めな姿の中の威厳はもちろんだが、役者としてのイーストウッドも、もっと評価されてよかった。
後半の展開は、「許されざる者」「ミスティック・リバー」に続き、消えない罪・原罪という言葉を思わせる厳しいもの。
(☆☆☆★★★)
ミリオンダラー・ベイビー - Amazon
ヒロインが客の食べ残しを食べたり、家族が生活保護をあたまからあてにしているプア・ホワイトの生活の描写がリアル。
ナレーションで運ぶ作りはフリーマンの声の良さを生かしたものでもあるが、ラストともに映画の神話的なニュアンスを出した。
スワンクの文字通り体当たりの演技、フリーマンの惨めな姿の中の威厳はもちろんだが、役者としてのイーストウッドも、もっと評価されてよかった。
後半の展開は、「許されざる者」「ミスティック・リバー」に続き、消えない罪・原罪という言葉を思わせる厳しいもの。
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