prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

ディープ・スロートその後

2005年06月02日 | Weblog
ウォーターゲート事件の情報提供者、いわゆる「ディープ・スロート」の正体が判明。
それにしてもこのネーミング、明らかにハードコア・ポルノ映画のはしりからとったものなのだが、今どれくらい通じるか。
それと、もっぱら今度の件でも発言しているのはもっぱらボブ・ウッドワードの方で、ウォーターゲート事件をスクープした相棒のカール・バーンスタインはまったく登場せず。名声を得て有頂天になって酔っぱらい運転をしたり女性スキャンダルを起こしたりで英雄の座から転落したというのだが、今どうしてるのか。
映画の「大統領の陰謀」を製作・主演したロバート・レッドフォードは、後で少し記者を英雄的に描き過ぎた、とコメントしている。
さらに余談ながら、映画の「ディープ・スロート」の主演のリンダ・ラブレイスは後でポルノ演技を意思に反して強要されたと訴えて本まで出している。



「花と蛇2/パリ・静子」

2005年06月02日 | 映画
1作目は見ていない。
石井隆の映画をスクリーンで見るのは久しぶり。前みたいにきっちり構えた画ではなく、フレームが揺れていたり、アクションの途中で細かくカットを割ったりと、現場中継風のリアルな演出。
劇中の絵にいかにも石井隆という絵を使うのかと思うが、そうではなかった。絵描きという意識をここでは離れているみたい。

アダルトビデオはまるで見ないので今どきのSM描写が平均どの程度いっているのか知らないが、これ相当にハードなのではないか。杉本彩姐さん、大奮闘。
ストーリーも縛りの技も凝っているし(凝り過ぎてギャグに近くなっているところもあり)、1時間50分と長いがほとんど飽きない。
宍戸錠が意外な役のようで結構はまっている。

フランスが主な舞台だが、外人はほとんど出てこなくて、出てきても仮面をつけている。下手に舶来風にするとニュアンスが変になるので、あえて外している感じ。
(☆☆☆★)



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