prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

上野から消えるもの消えたもの

2006年05月15日 | Weblog

上野松竹デパートビル。映画館の上野セントラルは5月14日をもって閉館しますと出ていました。上野囲碁センターも、古本屋も、やたらごたごたひしめいた小さい店も、みんなこの中にあります。


上野のれん街は、ひと足前に閉鎖されていました。


上野公園。左手には青テント村があったのですが、すっかり撤去されていました。数ヶ月前には、この奥の方でホームレスの集団が整列させられていました。


閉鎖された博物館動物園駅。降りていくと、洞窟のように暗い構内には電球がついていて木製のベンチが置いてあるという、レトロというのも違う異様な空間が広がっていました。とある詩人が、ここで朗読会を開いたこともあったそうです。


茂木健一郎講演

2006年05月15日 | Weblog
紀伊国屋ホールにて。前売りは完売、当日も10分で完売。

1時間30分、すべて即興。
脳の話をしているのが、そのまま人の欲望と行動についての法則の解説になっていくから、ありとあらゆるジャンルに話がとんでもちゃんと全部つながっている。
喋ることが詰まっていて、いくらでも出てくる感じ(実際、10分の1も喋れなかったとのこと)。

なぜ今、脳が話題になるかというと、現代ではcreativityとcommunicationというメタなレベルの能力が要求されるようになっているからで、だから不安だからだろうとのこと。
脳年齢を計ったりする方法っていうのは、アレ小学生の勉強の再現みたいなもので、回想療法なんじゃないかとも。

とはいえ、脳というのは欲望に向かって働くこと自体に快楽を感じるようにできているので、その欲望を高い次元のものに耕していくことが大事と語る。
少し今の日本、いい意味での欲望を押さえつけすぎとも。

聖心女子大での授業でドストエフスキーの名前を知っていたのが100人中2,3人だった、ここは大丈夫ですねというと、ちょっと勝ち誇ったような笑い声がホール内から響く。周囲に、熱心にノートをとっている人が何人もいた。質疑応答も盛ん。還暦前という人が熱心に話すこと。