prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

『ゲルマニウムの夜』 85点

2006年05月19日 | goo映画レビュー

ゲルマニウムの夜

2005年/日本

総合★★★★☆ 85

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ☆☆☆☆☆0点


エルンスト・バルラハ展

2006年05月19日 | Weblog
東京芸術大学美術館にて。

全体としてまず一つの形、一つの流れ、一つのベクトルを成しているような造形。
同じ「苦行僧」を小さな漆喰像、大きな胡桃材像を並べて見ると、前者に比べて木そのものが持っていた全体としての流れ、ベクトルがより豊かに移されたかのよう。
多くが、当時すでに彫刻の素材としては廃れていた木像というのも、そのせいか。

多くの全体としての形が底辺の広い三角形をなし、足を広げて踏ん張っている人物に対応している。人=像の持つ流れが、何か上から降りてくる大きな力に耐えているとも受けとめているともとれる形。

表現主義とはいっても、映画の「カリガリ博士」のような異様な圧迫感や不安感、歪みとは別物。全体としてのデフォルメはともかく。